【映画】もののけ姫のあらすじを紹介していきます。ネタバレを含んでいますので閲覧注意が必要です。
もののけ姫とは?
もののけ姫はスタジオジブリが1997年に公開した宮崎駿監督による長編アニメ映画です。興行収入193億円となる大ヒットを記録し当時の日本映画の興行記録を塗り替えました。宮崎駿監督が16年に及ぶ構想と政策に3年費やした大作映画でもあります。
作品概要
もののけ姫のキャッチコピーは「生きろ」です。もののけ姫の作品に対する宮崎駿監督の思いは強く作画枚数が14万枚使用されました。当時の日本映画の興行記録を更新した大ヒット映画です。第21回日本アカデミー賞最優秀作品賞受賞、第1回文化庁メディア芸術際アニメーション部門大賞受賞等、数々の賞を受賞し、その人気は日本のみならず海外にも進出する程の人気です。
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もののけ姫のあらすじネタバレ
もののけ姫のあらすじを紹介していきます。ここではネタバレを含んでいますのでまだ視聴されていない方は閲覧注意が必要です。
アシタカの旅立ちと呪い
舞台は中世の日本、エミシの村に突如として祟り神が襲ってきました。この村に住むアシタカは勇敢にも祟り神と戦い村を救ったものの、右腕に呪いをかけられてしまいます。それは死の呪いの正体は人への憎しみから巨大なイノシシが祟り神となった呪いでした。死の呪いを受けたアシタカは村を追われ西へ旅立ちます。
ジコ坊とシシ神の森
旅の道中でアシタカは地侍の争いに巻き込まれます。呪いを受けたアシタカの右腕は暴発しそうになりますが、アシタカの放った弓矢は地侍の両手を吹き飛ばします。その後立ちよった村で怪しげな男ジコ坊と出会いシシ神が住むといわれる深い森の存在を知ります。アシタカは神の森を目指してさらに西へと旅立ちます。
サンとの出会い
アシタカが森の川辺に立ち寄ると大きな白い山犬と一緒にいる少女を目撃します。アシタカは自ら名乗りを挙げますが、山犬と少女は立ち去ってしまいます。その少女こそがサンでした。
エボシとたたら場
アシタカは山奥で行き倒れた男見つけます。男はコウロクと名乗り山犬に襲われたと話します。アシタカは森の精霊コダマの導きによりコウロクを村まで送ります。その村はエボシ御前により統治されていました。エボシ御前は売られた女達を引き取りたたら場で鉄を作らせていました。鉄は石火矢の材料となります。その為、エボシ御前は神の住む森を削っているのでした。アシタカに呪いを与えた巨大なイノシシはエボシにより石火矢を打ち込まれたナゴの守というイノシシが祟り神になったものだと知ります。
もののけ姫
ある夜、山犬と少女がたたら場を襲撃します。その少女は山犬のモロに育てられた少女でもののけ姫と呼ばれていました。もののけ姫は森を破壊するエボシ御前を憎み遅いかかります。仮面が割れ姿を表したのは川辺で見た少女サンであった。アシタカは争いを仲裁しようと右腕の呪いを見せ超人的な力を見せつけますが、皆は恐れ勢い余り石火矢を打たれ重傷を負います。
シシ神とアシタカ
重傷を負ったアシタカをサンは殺そうとすますが、呪いを受けたアシタカを生と死ヲ司るシシ神に託します。その結果、シシ神はアシタカの傷を治します。しかし、呪いだけは治してはくれませんでした。
シシ神殺し
一方、たたら場ではシシ神の首を持つと不老不死になれるとシシ神の首を取ろうとシシ神殺しの計画が持ち上がる。神をも恐れぬエボシ御前とてを組んだのはあのジコ坊でした。
一矢報いる乙事主
森を破壊し続ける人間達、シシ神の首を狙う唐笠練一味に一矢報いる為、動いたのは猪神である乙事主でした。仲間を引き連れシシ神の森へと向かいます。サンと山犬モロも総攻撃に参加します。
乙事主が祟り神へ
石火矢衆の前に倒れていく仲間達に傷ついた乙事主をシシ神の元へ誘導するサンでしたがジコ坊の手下が獣の皮を被り近づきます。乙事主は黄泉の国から仲間が帰ってきたとシシ神の元へ向かおうとします。サンは獣の皮を被った人間である事を見抜き、必死で止めようとするが、乙事主は祟り神へと変貌しようとするのでした。
サンと祟り神
アシタカはエボシのシシ神殺しを阻止しようとします。同時にたたら場が地侍に襲われている事を報せるも、エボシは聞く耳をもちません。アシタカは湖の前で行き倒れたモロを見つけサンの危険を知らせます。サンの名を叫ぶとサンは気を取り戻しアシタカの名を叫びます。そこには祟り神と化した乙事主の姿があり呪いの渦の中にいるサンを見つけ助けようとするが、振りほどかれ湖に落ちます。サンを助けたのは瀕死のモロであった。サンをアシタカに託します。
シシ神殺しと呪いの海
モロと祟り神となった乙事主の前にシシ神が現れ命を吸いとります。アシタカの制止を振り切りエボシはシシ神の首を石火矢で吹き飛ばしてしまいます。シシ神の首を取った直後、モロは首だけでエボシに食いかかりエボシの片腕を食いちぎります。シシ神の首からドロドロとした液体が飛び散ります。それは全ての生命を吸いとる呪いであった。シシ神を殺され怒ったのはサンでした。しかし、アシタカにエボシは片腕を取られ罰は受けたとなだめます。
共存の道
アシタカとサンはジコ坊からシシ神の首を取り戻します。そして、2人は呪いを浴びながらもシシ神に首を差し出します。首を取り戻したシシ神は朝日と共に消滅し、辺り全体に生命の息吹きを感じさせる風が吹きわたります。風が緑を運び森が生き返ろうとしアシタカとサンの呪いは解けていました。アシタカは生きろという事だと理解し、サンに一緒に暮らさないかと言いますが、サンはアシタカは好きだが人間は好きになれないと率直な気持ち伝えます。アシタカはそれでも構わないサンは森で私はたたら場で暮らそう会いにいくと2人は共存する道を選択し、共に新たな道を歩んで行くのでした。
登場人物
もののけ姫の登場人物を紹介していきます。
アシタカ
本作品「もののけ姫」の主人公です。本名をアシタカヒコといい、エミシという部族です。いずれはエミシの長になるはずであった。端正な顔立ちで美形、そして蝦夷の末裔であるアテルイをモデルにしたとも言われています。
サン
もののけ姫と呼ばれ人間でありながら山犬に育てられた少女です。生け贄として森に捨てられた過去を持つ。エボシを狙う何度もたたら場襲撃をしています。アシタカと出会い森の神と人間の狭間で心が揺れ動くが、アシタカを助けます。サンの名前の由来は宮崎駿が1980年に構想した作品のヒロインが三番目の姫だった事からサンとなりました。
モロの君
真っ白な姿をした巨大な山犬で、人間の言葉を理解し話せる程の高い知能を持ち、底知れぬ力は犬神と人間から恐れられています。森に生け贄として捨てられたサンを我が子同然に育てるなど慈愛に満ちた一面も合わせもつ。
エボシ御前
たたら場を統治している女性で、売られた女性を買い取りたたら場で働かせたり、社会から孤立した人々を受け入れる等、村人からの人望は厚い。しかし、手段を選ばない冷酷な一面も持ち合わせています。ジコ坊と共にシシ神殺しを実行し、モロに片腕を食いちぎられてしまいます。ラストでは自身の過ちを反省し一から村作りをしていくと同時にアシタカを受け入れます。
ゴンザ
エボシの側近で大柄な男です。アシタカを疑いの目で見ていました。真面目な性格で、口下手なようでトキに言いくるめられています。エボシに惚れています。泳げません。
コウロク
山犬に襲われ崖から転落し怪我をしていた所をアシタカに救われた、たたら場の村に住むトキの旦那でもある。アシタカに弓矢を預かっており、鞍を忘れたりとドジだかどこか憎めない男でもある
トキ
コウロクの妻で、たたら場を仕切るリーダー的存在です。コウロクやゴンザを口で言い負かす等、肝っ玉が座った女性です。また、呪いの海が襲ってきた時はアシタカの水に入ると動きが遅くなるという助言を聞き、皆を湖に誘導しました。
ジコ坊
シシ神の森をアシタカに教えた人物です。実は唐傘連の頭領で、不老不死の力を持つシシ神の首を狙っています。石火矢衆やジバシリなどを動かす権力を持ち、アシタカと互角に渡り合う実力者でもあります。後半でエボシと共にシシ神殺しを実行しました。
シシ神
生命を司る山の神です。昼の姿は金色の鹿の姿です。夜の姿はデイダラボッチと呼ばれる半透明で巨大な人型です。夜の森を徘徊し森を作っています。また、シシ神の首には不老不死の力があるといわれています。
ヤックル
アシタカを乗せて険しい山道を走る「アカシシ」という、架空の動物の仲間です。怪我をしても主についていこうとする健気な姿が印象的です。
乙事主
鎮西(九州)からやってきた推定年齢500歳になる巨大なイノシシの神。目は見えないが嗅覚が鋭く遠くに隠れているジコ坊達に気付く程の感知能力を持つ。シシ神の森を守る為、一族を引き連れてやってきました。
猩々
森の賢者と称えられている。サルのような霊長類です。夜な夜な森を元に戻す為、気を植えています。人間を食べて人間の力を得ようとするなど森の賢者らしからぬ行動もとる
コダマ
豊かな森に住む木の精霊です。顔を回すとカラカラと音をたてます。白い半透明な体をしておりアシタカを村に導くなど人間に対して敵意はない。キャラクターデザインはスタッフが森に何かいるのがみえるという事から始まりました。
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もののけ姫の名言
もののけ姫で劇中使用された名言をまとめました。どれも名言ばかりで観ていて飽きません。見ていきましょう。
みすみす死ぬな。退くも勇気だ。
曇りなきまなこで見定めきめる。
黙れ!小僧!お前にサンが救えるか。
生きる事はまことに苦しく辛い。世を呪い人を呪い、それでも生きたい。
天地の間にある全てのものを欲するは人の業というものだ。
生きてりゃなんとかなる!
アシタカは好きだ。でも人間を許す事はできない。
もののけ姫まとめ
いかがでしたか?もののけ姫は自然と共存するという大きなテーマがあります。キャッチコピーである「生きろ」ですが、たった三文字ではあるが、その言葉に込められた意味は深く本作品である「もののけ姫」の至る所に出てきます。サンの生い立ちやアシタカの死の呪いなど、不条理な場面に遭遇してもなお受け入れる強さを学びました。もののけ姫は観る人、それぞれが何かを感じ受取る奥が深い映画であるといえます。その答えはどこにもない。各々が答えを模索し導き出すように問題提起を投げかけている作品のようだと思います。「もののけ姫」再度、視聴するとまた違った感想になります。「もののけ姫」もう1度視聴してみてはいかがでしょうか?