名作アニメ「日本昔話」トラウマ級!戦慄の恐怖の回とは?

名作アニメ「日本昔話」は日本の民話や伝説などを独特のタッチで描き子供達に絶大な支持を得たアニメです。そんな誰もが観た「日本昔話」には楽しいだけでなく、身の毛もよだつ戦慄の恐怖の回があるのをご存知でしょうか?その恐ろしさは子供達にもトラウマとなり鮮明に記憶に残っている事でしょう。今回はそんな名作アニメ「日本昔話」のトラウマ級!戦慄の恐怖の回についてを紹介していきます。尚、ネタバレも含んでいまので閲覧注意が必要です。

日本昔話

日本昔話は1975年に放送開始され1994年まで放送されました。その後も再放送やスペシャル番組等でも放送されていました。通常のアニメとは異なり語り手が1人何役もこなす独特の手法で放送されていました。

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日本昔話作品情報

1975年11月~1975年3月までJNNで放送され、1976年1月3日から1994年9月24日JNN系で再放送、1994年10月1日から2000年3月25日TBSで放送されています。1994年の10月1日から2001年11月24日まで毎日放送で放送されました。2015年7月にはリピート放送として時代劇チャンネルにて放送されています。

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日本昔話の声優

日本昔話と云えば独特の語り手な特徴のアニメです。臨場感と迫力のある語りで日本昔話をより一層楽しませてくれている声優について紹介していきます。

市原悦子

名作アニメ「日本昔話」の語り手声優は「市原悦子」さんです。「市原悦子」さんは1936年生まれの女優で声優、ナレーターです。1957年に俳優座に入団し、「りこうなお嫁さん」でデビューします。「新劇」の新人推賞を受賞、1959年には「千鳥」で芸術祭奨励賞を受賞しています。1963年には新劇演劇賞、1964年にゴールデン・アロー賞新人賞を受賞しています。1975年に本作品である「日本昔話」の声優語り手を長年担当されました。1983年に「家政婦は見た」に出演しこれが、当たり役となり土曜ワイド劇場を代表する作品となりました。1990年に「黒い雨」で第13回日本アカデミー賞最優秀助演女優賞を受賞され、1998年の「うなぎ」で日本アカデミー賞優秀助演女優賞を受賞されています。2018年に惜しまれつつこの世を去ります。

常田富士男

名作アニメ「日本昔話」の語り手声優は「常田富士男」さんです。「常田富士男」さんは1937年生まれの俳優、声優、ナレーター、歌手です。黒澤明監督作品で1963年の「天国と地獄」1965年の「赤ひげ」に出演しています。1970年代には数多くの人気ドラマに出演、また、市川崑監督作品にも多数出演されています。1975年に本作品である「日本昔話」に出演し長年に渡り担当した事でも知られています。1986年に第4回日本アニメ大賞声優部門特別演技賞を受賞され、1995年には第30回モービル児童文化賞を受賞されています。2018年惜しまれつつこの世を去ります。

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トラウマ級!戦慄の恐怖の回

名作アニメ「日本昔話」のトラウマ級!戦慄の恐怖の回を紹介していきます。子供向けのアニメではあるが恐ろしい描写とゾッとするストーリ、BGM、独特の語り口調が鮮明に記憶に残る作品です。ネタバレも含んでいますので閲覧注意が必要です。

夜中のおとむらい

名作アニメ「日本昔話」のトラウマ級!戦慄の恐怖の回として「夜中のおとむらい」があります。その昔、山形県の鶴岡に「大場宇平」という侍がいました。ある日、仕事を終えた「大場宇平」が、深夜帰宅途中、弔いの行列とすれ違います。こんな真夜中に…と不審に思った「大場宇平」は、これは誰の弔いか?と尋ねると、「お馬回り二百石、大場宇平様の弔いです。」と応えたのです。
弔いが自分であると聞いた「大場宇平」は驚いて慌てて家に帰ると、家人は誰一人とおらず、家の前には送り火を焚いた跡だけが残っていました。呆然と「大場宇平」が城の堀端をさ迷い歩いている姿を、「大場宇平」の友人である「横山太左衛門」が見かけ、声をかけました。「大場宇平」は先程の出来事を「横山太左衛門」に話します。
そして、二人で「大場宇平」の家まで戻ると、先程の出来事がまるで無かったかのように家族が出迎えてくれました。聞くと家人は「大場宇平」の帰りをずっと待っていたと言うのです。呆然とする「大場宇平」でしたが、とりあえずその場は勘違いであるという事になり、「横山太左衛門」は「大場宇平」と別れ帰宅しました。帰宅後、「横山太左衛門」は「大場宇平」の話を全て疑うこともできず、ずっと気になっていました。
そして、数日後、朝早くに二人の侍が訪ねて来ました。なんと「大場宇平」は昨夜、屋敷に押し入った賊に切り殺されたのだと告げます。弔いの行列に加わり墓場にまで行く途中、「横山太左衛門」は「大場宇平」の話した不思議な体験のことを思いだし考えていた、その時「もし、これはどなたのお弔いかな?」と言う「大場宇平」の声が聞こえ、はっ!として振り返ったが、そこにはもう誰の姿もなかった。「大場宇平」が見た真夜中のお弔いとは、この行列のことだったのか…と、「横山太左衛門」は初めて気付き物語は終わります。

トラウマ級!戦慄の恐怖ポイント解説

この「夜中のおとむらい」のトラウマ級!戦慄の恐怖ポイントは、自分の弔い行列に合い数日後に本当の出来事になるというところです。また、この話を聞いた「横山太左衛門」に「大場宇平」の声が聞こえたところもポイントです。

「お弔い」

お弔いとは、かつて遺族が遺体を担いで運び会葬者も後をついて歩きます。位の高い人や裕福な人は特別な御輿を作りその中に棺を入れて担いで歩いていたそうです。1910年頃までこうした徒歩による「お弔い」でした。自動車の普及により現代のような形になりました。霊柩車の絢爛豪華な宮形はその名残だそうです。

十六人谷

名作アニメ「日本昔話」のトラウマ級!戦慄の恐怖の回として、「十六人谷」の回があります。「弥助」という若い木こりがいました。ある日、どこからともなく見知らぬ女が「弥助」の元へとやってきて「明日、谷にある柳を切らないで下さい」と、頼みにやってきました。しかし、「弥助」は仲間の通夜に参列しお酒を呑みすっかり酔っ払い、頭を下げる女を無視し背を向け、そのまま眠についてしまいます。
翌朝、「弥助」十五人の木こり仲間は北又谷に入りました。そこには数百年は経過しているであろう見事な柳の木がありました。「弥助」は昨晩の事を思いだし、仲間を止めようとしますが、十五人の木こり仲間は「弥助」の制止を振り切り大喜びで柳を切り倒してしまいました。その夜、山小屋で「弥助」達が寝入っているところへ、昨夜の女が現れました。女は、眠っている十五人の木こりに近づき一人ずつ口に吸い付いていきます。なんと木こり達の舌を吸い取り殺していたのです。
最後に残った「弥助」に、女は「あなたに頼めばこんな事にならずに済むと思っていたのに…」と言うと襲いかかってきましたが、「弥助」は持っていた山刀を振り回し山小屋から必死で逃げ出しました。それから50年の月日が流れ、「弥助」はすっかりお爺さんになっていました。「弥助」は、いろり端に座りお茶を飲みながら、目の前に座っている若い女に、50年前に起こった出来事を、思いだしながら、ぽつり・ぽつりと、聞かせていました。しばらくたった頃、家人が「弥助」爺さんの様子を見に行くと、恍惚とした表情を浮かべ、舌を抜かれて死んでいました。この事から16人谷と呼ばれいると云われています。

トラウマ級!戦慄の恐怖ポイント解説

この「十六人谷」のトラウマ級!戦慄の恐怖ポイントは、過去の話をしから始まり、15人の舌を抜かれ、50年後、全く同じ女に仲間と同じように舌を抜かれ死んでしまっているというところです。この舌を吸いとる描写がまたトラウマ級の怖さで、これは、子供向けなのかと疑う程です。恍惚の表情を浮かべていた所が不気味でもある。ただのエロジジイだったという事も否めない。16人めになってしまったところもポイントではないでしょうか?そして、この谷は富山県黒部市宇奈月町に実在する谷でもある。

おいてけ堀

名作アニメ「日本昔話」のトラウマ級!戦慄の恐怖の回として、「おいてけ堀」の回があります。昔、ある所に一人の魚屋がいました。男は博打を覚えてしまい女房の頼みも聞かず働こうとしませんでした。そんな姿を見兼ねた幼馴染みの「金さん」は、男に何度も働くよう説得します。しかし、男は全く聞き入れようとしませんでした。そこで「金さん」は男と賭けをします。
それは、「おいてけ堀」で夜釣りをして魚を持って帰る事が出来れば何も言わないと約束するといった賭けです。「おいてけ堀」とは、夜釣りをするとどこからともなく「おいてけ~…」という声が聞こえ、化け物が出ると噂のある堀です。そこから「おいてけ堀」と呼ばれていました。そして早速その夜、男は「おいてけ堀」で夜釣りを始めました。どんどん釣れかご一杯になると、堀の方から「おいてけ~…」という声が聞こえてきました。男はびっくりして逃げ出そうとします。
そこへ、一人の美しい若い女が現れ、女は男を見ると「今ここで釣った魚を置いて行ってください」と言うと、男に自分の顔を見せました。男が見た女の顔は何も無いのっぺらぼうの顔でした。恐ろしくなり逃げ出した男は、いつもの馴染みのソバ屋へ行きます。そして、先程の出来事を、おやじに話すと「それはこんな顔ではなかったか?」とおやじは振り返りました。その顔は女と同じのっぺらぼうでした。男は恐怖のあまり、釣った魚も放り出して家へ逃げて帰りました。女房がお帰りと言って振り返ると、女房の顔ものっぺらぼうでした。その姿を見た男は気絶します。
一方その頃、「金さん」はソバ屋で一杯呑みながら、楽しそうに話しています。実は「金さん」は男を立ち直らせる為に、ソバ屋のおやじ、そして、男の女房と共に一芝居打っていたのでした。ソバ屋のおやじは「金さんは友達思いだねえ」と感心しながら「それにしてあんな綺麗な女の人にまで頼むなんて手が込んでるねえ」と言いました。すると「金さん」は不思議そうに「綺麗な女人って誰だい?」とソバ屋のおやじに聞き返しました。ソバ屋のおやじは「ほら、あの若くて綺麗な人がのっぺらぼうに化けてただろう?」と聞きました。「金さん」はソバ屋のおやじと男の女房以外には頼んでいない事を告げる。そこで、ふたりは青ざめ、あの女はいったい誰なんだ…?「おいてけ堀」には化け物がいたのだと二人で震え物語は終わります。

トラウマ級!戦慄の恐怖ポイント解説

この「おいてけ堀」のトラウマ級!戦慄の恐怖ポイントはオチの部分です。友人のために一芝居うちそれが大成功に終わりソバ屋のおやじと話ていると、男の女房とソバ屋のおやじそして金さんの「三人」だけのはずが頼んでもいない四人目が出てくるところがポイントです。

佐吉舟

名作アニメ「日本昔話」のトラウマ級!戦慄の恐怖の回として、「佐吉舟」の回があります。昔、八丈島に「太兵衛」と「佐吉」という二人の漁師が住んでいました。「佐吉」と「太兵衛」は、幼馴染みで大の仲良しでした。そんな仲の良い二人が、船主の娘「ヨネ」が好きになってしまったのです。それを知った「ヨネ」の父親が、「わしはどちらか稼ぎの多い方に嫁にやりたい」と言ったのです。
それを聞いた二人は、まるで敵同士のようになり、あんなに仲良しだったのに、魚の獲り合いを始めました。そんなある日、その日は「太兵衛」の方に魚が寄り付かず全く釣れなかったのに対し、なぜか「佐吉」の方だけは魚がどんどん食いつき大漁となりました。「佐吉」の船底は魚で一杯になっていました。「佐吉」は大漁となったのを見せつけて「太兵衛」を追い抜いてやろうと夢中になり過ぎ、大波をかぶり転覆してしまいました。「佐吉」は「太兵衛」の舟に乗せてくれと頼むと、「太兵衛」は、ヨネを譲ってくれるなら乗せてやると言いました。しかし、「佐吉」は「それとこれとは話が別だ」と断り、「太兵衛」の船のふちに手をかけました。
すると、あろうことか「太兵衛」は木の舵で力いっぱい「佐吉」を殴ったのです。「太兵衛」は「貴様がヨネをよこしさえすりゃぁ、こんな事には…」と我を忘れ何度も何度も「佐吉」を殴り、血まみれの「佐吉」は静かに海の中に沈んでいきました。村へ帰り、落ち着きを取り戻すと「太兵衛」は、とんでもない事をしてしまったと恐ろしくなり家の中へ閉じこもります。一方、村では「佐吉」が漁に出たまま帰らないと大騒ぎになっていました。
それから数日後、「太兵衛」が漁へ出ると遠くからゆっくりと船が近づいてきたのです。舟に乗っていたのは「佐吉」でした。「太兵衛」は「佐吉か!?生きていたのか!?」と聞くと「佐吉」は「…柄杓を貸してくれ…」「柄杓を…」と繰り返し言うのです。「太兵衛」は柄杓を差し出します。
すると、「佐吉」は無言で海水を「太兵衛」の舟の中に汲み入れはじめました。「太兵衛」は「佐吉」に必死になり謝り続けるが、「佐吉」は無言で海水を入れ続けていきます。やがて、「太兵衛」の舟は沈んでしまいます。「太兵衛」は必死で「佐吉」の舟に近づくと、乗せてくれと頼み「佐吉」の舟に手をかけると「佐吉」の舟はスッと消えてしまいました。「太兵衛」海に漂い、やがて、大きな波にのまれて姿を消していき物語は終わります。

トラウマ級!戦慄の恐怖ポイント解説

この「佐吉舟」のトラウマ級!戦慄の恐怖ポイントは「佐吉」です。この「佐吉」の描写はガチでトラウマ級です。特に無言で柄杓に海水を入れていくシーンや「佐吉」が現れるシーンも恐いポイントです。また、お話の内容もゾッとする内容でおもしろいです。人間の衝動的な部分をよく表した作品である。この「ヨネ」に対しての愛情が友情を壊し殺人を犯すという点は現代人にも通じ、怖さが増します。

飯降山

名作アニメ「日本昔話」のトラウマ級!戦慄の恐怖の回として「飯降山」の回があります。昔、三人の尼さんがいました。三人は山に入り修行をしていました。三人は殺生も禁じられており、口にできる物は草や木の実だけでした。それでも、三人は励まし合いながら、助け合い厳しい修行に耐えていました。特に年長者の尼さんは、笑顔が素晴らしく、信仰に生きるお手本のような素晴らしい方でした。ある時、不思議なことが起こります。
それは、切り株の上におにぎりが3つ並んでいました。三人は、自分たちが日々精進しているのを、神様が見ていて褒美としておにぎりをお恵みくださったのだろうと考え、感謝してありがたく食べました。その日から、毎日毎日、空からおにぎりが降ってきました。しかし、いつしか、1個のおにぎりだけでは物足りなくなってきました。そして、もっともっとおにぎりを食べたいと思うようになりました。
そして、遂に年長者の尼さんがもう一人の尼さんを唆し二人で結託し、一番年下の尼さんを殺してしまいます。これで「おにぎりの分け前が増えるハズ」と、楽しみにしながら、行ってみると、おにぎりは2個しか降ってこなくなりました。そして、もう一人の尼さんが自分のした事を悔いるようになりました。一番年長者の尼さんは、おにぎり欲しさにその尼さんまで殺してしまいました。
しかし、翌日からおにぎりが空から降ってくることはありませんでした。それから月日が流れ年長者の尼さんは餓えてボロボロになり山を下りてきました。あの素晴らしい信仰心に生きた笑顔は欠片もなく。おぞましい姿でした。このお話から、この山を「飯降山」と云われるようになりました。

トラウマ級!戦慄の恐怖ポイント解説

この「飯降山」のトラウマ級!戦慄の恐怖ポイントは「年長者の尼さん」と人間の業の深さそして人間の真の恐ろしさを描いているところがポイントです。欲深き人間のおぞましい姿をよく捕らえた作品です。極限状態にさらされた人間はもっと食べたい欲望を抑えきれず恐ろしい行動をとってしまいます。それは餓えて独占欲が高まり自分さえよければ他人はどうでもいいという人間の業の深さを知らされます。作品では語られていませんが、この「尼さん」の行動はカニパリズムさえ連想させてしまう程である。最後の山姥のような尼さんもトラウマ級です。

牛鬼淵

名作アニメ「日本昔話」のトラウマ級!戦慄の恐怖の回として「牛鬼淵」の回があります。その昔、伊勢の山奥に「牛鬼淵」と呼ばれる深い淵がありました。「牛鬼淵」には恐ろしい化物が住んでいると言われていました。それは顔は牛ですが、体は鬼の姿をした化け物です。この山奥に、若い木こりと年寄りの木こりが二人で木を切り出していました。
ある夜の事です。囲炉裏端で年寄りの木こりがノコギリの手入れをしていると、妙な男が現れ戸口のむしろをめくり顔を出して、「何しとるんじゃ?」と尋ねてきました。木こりが「ノコギリの手入れをしている」と言うと、妙な男は小屋の中へ入って来ようとしました。しかし、年寄りの木こりが「じゃがの、最後の32枚目の刃は鬼刃といって鬼が出てきたら挽き殺すんじゃよ」と言うと、妙な男はすぅーっと何処かへ行ってしまいました。妙な男は翌晩も、やって来ると同じ質問をしました。年寄りの木こりは昨晩と同じように応えます。すると昨晩と同じように去っていきました。
翌朝、二人はいつものように大木を切ると、固い節の部分に鬼刃が当たり鬼刃がボッキリと折れてしまいました。年寄りの木こりは折れた刃を修理しようと、ふもとの村まで下りる事にしました。しかし、若い木こりは山を下りるのを面倒くさがってで小屋で待つ事にしました。
その夜、若い木こりが小屋で一杯飲んでいると、また妙な男がやってきました。妙な男はまた、同じ質問をしてきました。若い木こりは酒も入り酔った勢いで「鬼刃の修理に行っているんじゃ」と答えてしまいました。すると妙な男は「今夜は鬼刃は無いんじゃな」と言いうと、小屋の中へヌーッと入ってきました。次の日、鬼刃の修理を終えた年寄りの木こりが山に戻と途中、「牛鬼淵」のそばを通ると、若い木こりの着物だけがプカプカと浮いていました。牛鬼はいます。特に月の明るい晩に「ウォーン、ウォーン」と悲しげに鳴いているのです。

トラウマ級!戦慄の恐怖ポイント解説

この「牛鬼淵」のトラウマ級!戦慄の恐怖ポイントは「鬼刃」と若い木こりです。妙な男とは「牛鬼」だったということです。そして年寄りの木こりは「鬼刃」の話を若い木こりに聞かせていたはずです。面倒くさがり聞いてすらいなかったとも考察できます。若い木こりは「鬼刃」がないことをうっかり話した為に「牛鬼」の手にかかってしまったのでしょう。尚、「牛鬼」については各地で伝承があります。

吉作落とし

名作アニメ「日本昔話」のトラウマ級!戦慄の恐怖の回として「与作落とし」の回があります。その昔、「与作」という若者がいました。「与作」は岩茸を採り生計を立て独り暮らしをしていました。岩茸とは切り立った断崖絶壁の山に生えている海苔の一種です。現在では高級食材として知られています。岩茸採りの仕事は命綱一本で採るという大変な仕事です。そんな仕事をする「吉作」は山の男らしく、身も心も清くたくましい立派な若者でした。
そんなある日、初めて入る傾山の岸壁で岩茸を採っていました。そこでは、岩茸が、たくさん採れました。崖の途中に人一人が座れるくらいの小さな岩棚を見つけました。岩茸採りの苦しい姿勢が続いていた「吉作」は、その岩棚に降りてしばらく休憩する事にしました。岩棚に座り十分に休憩した後、そろそろ上にあがろう思い、さっきまで使っていた綱を手に取ろうとしたが、綱に手が届きません。綱は「吉作」の体重を支え伸びきっていたので、「吉作」が休憩した際にずいぶんと上の方まで上がってしまっていました。「吉作」は、岸壁の途中に一人で取り残されてしまったのです。
「吉作」は何度も叫んだが、その叫び声は岸壁にこだまし、化け物が叫び声をあげているかのように思えた。それから何日か経ち、「吉作」は飢えと寒さで、意識を失いかけていました。朦朧とする意識の中で、もしかすると、「鳥のようにふんわりと飛んで着地できるかもしれない」と錯覚し、「与作」は崖の岩棚から身を踊らせ美しい紅葉で赤く染まった谷間に消えていきました。後に、この事を知った村人達は「与作」が取り残された小さな岩棚を「吉作落とし」と名付け、山に登る人々の戒めとしたという事です。

トラウマ級!戦慄の恐怖ポイント解説

この「与作落とし」のトラウマ級!戦慄の恐怖ポイントとは、孤独になり意識も朦朧とすると思考能力が低下しとんでもない発想と行動をとってしまうというところです。そして、善良な村人が助からないという強烈な鬱展開になっているところです。

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名作アニメ「日本昔」トラウマ級!戦慄の恐怖の回まとめ

いかがでしたか?子供向けとは思えない戦慄の恐怖の回の数々…。リアルタイムでご覧になった方も多くいらっしゃると思います。今回ご紹介した作品は、数百年前のお話ですが、現代でも通じる恐怖があります。今も昔も人間という生き物は変わらないんだと思いました。名作アニメ「日本昔話」トラウマ級!戦慄の恐怖の回、ご覧になってみてはいかがでしょうか?

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