「北斗神拳」といえば一子相伝の拳で厳しい掟がある最強の拳です。掟を守る番人として、登場する「コウリュウ」「コウリュウ」は北斗神拳伝承者「リュウケン」のライバルでもあり龍虎と並び称されていました。今回はそんな「コウリュウ」についてを調べました。「北斗の拳」に登場する「コウリュウ」と「リュウケン」の過去や「コウリュウ」の息子、そして「ラオウ」との闘いから「コウリュウ」の強さを考察し知られざる「コウリュウ」の秘密に迫ります!
北斗の拳とは?
北斗の拳とは原作、武論尊、作画、原哲夫による漫画作品です。1983年から1988年まで「週刊少年ジャンプ」に連載され「週刊少年ジャンプ」の黄金期を築いた大人気作品です。一子相伝の暗殺拳である北斗神拳伝承者となった「ケンシロウ」が仲間達の出会いや別れを通して成長していく姿を描いたハードボイルドアクション漫画です。
北斗の拳作品情報
北斗の拳は1983年~1988年まで「週刊少年ジャンプ」に掲載され大人気です。その人気から1984年~1987年に「北斗の拳」として1987年~1988年まで「北斗の拳2」としてアニメ化されました。1986年に劇場版が公開されています。2003年~2004年にOVA「新北斗の拳」があります。「真救世主伝説北斗の拳」として、2006年に映画、第一部に「ラオウ伝殉愛の章」2007年に第二部「ユリア伝」第三部に映画「ラオウ伝激闘の章」2008年に第四部「トキ伝」2008年に第五部として映画「ZEROケンシロウ伝」があります。
単行本はジャンプ・コミックス全27巻。その後も様々な媒体で刊行され続けています。今や日本国内だけでなく海外でも人気が高く、累計発行部数は全世界で1億部は突破しているとされています。
北斗神拳
北斗神拳とは、2000年の歴史を持つ一子相伝の暗殺拳で「闘神の化身」ともよばれる地上最強の拳です。人体に708あるとされている経絡秘孔を突くことで肉体を内部から破壊する事を極意とした暗殺拳です。戦いの中で常に進化していく拳法で2000年もの間、他流派に負けた事がない地上最強の拳でもあります。北斗神拳は独特の呼吸法により人間の持つ潜在能力を100%まで引き出す事が可能になります。北斗神拳の真髄は激しい怒りと哀しみを背負う者のみが北斗神拳究極奥義を極められるとされています。北斗神拳は「人体の構造」や「気の流れ」が密接に関係しています。使い方を次第では医学的な治療にも応用も可能です。「トキ」が、「北斗神拳伝承者」になった場合、「北斗神拳を拳法としてではなく医学として使おうと思う」と「ケンシロウ」に語っています。その後、実際に治療活動をしており、「ケンシロウ」も何度か秘孔を利用しての治療を行っています。
北斗神拳の掟
「北斗神拳」は強大な力と創始者であった「シュケン」の悲話があり一子相伝とされてきました。伝承者に選ばれた者のみが次代に「北斗神拳」を伝えることができるとされています。また伝承者以外は他流との闘いで奥義を封じなければならない、そして、次代に「北斗神拳」を伝えてはならないという掟が存在します。伝承者候補になった場合は、候補者同士で争い「心技体」や人間性に優れた者が伝承者として選出されます。伝承者の決定は先代伝承者が決定、もしくわ候補者1人を残し全員辞退するかで決定されます。そして、伝承者争いに敗れた者は、「自ら拳を封じて隠居する」か、「伝承者によって拳を破壊、もしくは記憶を奪われて拳を封じられる」のが掟であるとされています。実際のところは相当掟が緩くなっており、伝承者になれなくても北斗神拳の「拳法としての使用」が禁じられるだけの場合がり、「トキ」のように隠居後も「北斗神拳」を医学として役立てる事は禁じられてはいませんでした。一子相伝とはいえ、伝承者が他の伝承者候補の拳を封じることはまれであり、自ら拳を封じた「コウリュウ」は「ラオウ」との戦いでは独自の北斗神拳を使用しました。「北斗神拳」は伝承者でなければ次代に伝えてはならない掟だけは確実に守られて来ました。
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コウリュウとは?
「コウリュウ」とは、かつて第63代北斗神拳伝承者「リュウケン」のライバルとして、龍虎と並び称されていました。実質「リュウケン」以上の実力を持っていましたが、兄弟同然に育った「リュウケン」の拳を封じる事に疑問を抱き一子相伝である「北斗神拳伝承者」候補から降り伝承者の座を「リュウケン」に譲って隠遁しました。その後は「北斗の掟」に従い「北斗神拳」を封じる番人となりました。「ケンシロウ」との闘いで深手を負った「ラオウ」が、傷の回復具合を計るための相手として選ばれています。「コウリュウ」は「ラオウ」の底知れぬ強さを感じ何としても「ラオウ」を倒す為、相討ちの拳である奥義「七星抹殺」を放ちますが、力及ばず「ラオウ」の剛拳の前に敗れ去ります。「ラオウ」ですら「さすがに強い」と言わしめる実力者であった。同時に「コウリュウ」は死の間際に「北斗最強の時代」の到来を予言し、「なぜ伝承者足り得るラオウ、トキ、ケンシロウの3人を同じ時代に生んだのか。別々の時代に生まれれば、いずれも素晴らしい伝承者になったであろうに」と時代を恨み息絶えました。
コウリュウのプロフィール
「北斗神拳」の掟の番人「コウリュウ」のプロフィールを紹介していきます。「コウリュウ」はかつて「リュウケン」と並び龍虎と称されていました。「リュウケン」とは兄弟同然に育ち北斗の掟に従い「北斗神拳伝承者」の座を巡り争いました。しかし、「コウリュウ」は兄弟として接してきた「リュウケン」の拳を封じる事に疑問を抱き自ら「北斗神拳伝承者」の後継者候補から退きます。「コウリュウ」は「リュウケン」を凌ぐ実力者であったと云われています。その後、隠遁生活を送り「北斗神拳」の掟を破った者達の拳を封じる番人となります。
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コウリュウとリュウケン
「北斗の拳」に登場する「コウリュウ」と「リュウケン」の関係について、「コウリュウ」はかつて、「リュウケン」と「北斗神拳伝承者」の座を巡るライバル同士でした。また、2人は龍虎と並び称されていました。「コウリュウ」は「リュウケン」をも凌駕する程の実力者であったが、兄弟同前に育った「リュウケン」の拳を封じる事に疑問を感じ「北斗神拳伝承者」となる事を自ら辞退し「北斗神拳伝承者」の道を「リュウケン」に譲り自身は隠遁しました。
コウリュウの奥義
北斗神拳の掟を守る番人で第63代「北斗神拳伝承者」の「リュウケン」以上の実力を持っていたとされている「コウリュウ」出番こそ少なかったものの非常に強い印象を残していきました。そんな「コウリュウ」が使った北斗神拳の奥義を紹介します。
七星抹殺
北斗神拳奥義「七星抹殺」は、世紀末覇者拳王と名乗り勢力を強めた「ラオウ」に対して放った技です。「七星抹殺」は自分の命と引き換えに相手の命を奪う相討ちの拳です。
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「北斗の拳」に登場する「コウリュウ」は「リュウケン」をも凌駕する実力者です。「ケンシロウ」との戦いで深傷を負った「ラオウ」が傷の回復具合を確かめる為に選んだのが「コウリュウ」でした。「コウリュウ」であれば師父「リュウケン」を越える腕の持ち主であった為に選んだと推測できます。また、「コウリュウ」も「ラオウ」の動きには注視しており息子達にも有事の際には山を降りるように命じています。「コウリュウ」は「ラオウ」の計り知れない強大な力を感じとり相討ちの拳「七星抹殺」を放ちますが、力及ばず「ラオウ」の覇道を阻止できず散っていきました。「コウリュウ」は死の間際に「北斗最強の時代」が到来した事を悟り、「なぜ伝承者足り得るラオウ、トキ、ケンシロウの3人を同じ時代に生んだのか。別々の時代に生まれれば、いずれも素晴らしい伝承者になったであろうに」と時代を恨み息絶えます。その後、「ラオウ」は「コウリュウ」の亡骸の横に仏像を供え、敬意を表し去っていきました。
コウリュウの息子
「北斗の拳」に登場する「コウリュウ」には2人の息子がいます。原作では名前が無かったが、アニメ版で「ゼウス」と「アウス」という名前が付きました。父「コウリュウ」を倒した「ラオウ」に2人で敵討を試みます。金棒を振りかざした渾身の一撃が「ラオウ」には全く効かず一蹴されました。この兄弟の姿を見た「ラオウ」は自分と「トキ」の姿が重なったのか「兄弟ならそれぞれの道を歩むがよい」と告げるとその場を去り命を奪う事はしませんでした。
コウリュウの従者
「北斗の拳」に登場する「コウリュウ」親子に仕える従者について、「コウリュウ」に仕える男は「ゼンギョウ」です。アニメ版では身のこなしが素早く容姿も忍者のような姿です。「コウリュウ」に「ラオウ」の動静を逐一報告したり、「コウリュウ」が「ラオウ」により倒された事を「ケンシロウ」に伝えたりしました。「ケンシロウ」と「トキ」が「北斗天帰掌」を使い、手合わせしたのを目撃しています。
コウリュウの強さ考察
「北斗の拳」に登場する「コウリュウ」の強さについて、「コウリュウ」は「リュウケン」を凌ぐ実力者と言われていました。本来ならば第63代「北斗神拳伝承者」になるはずだった程です。実際は「ラオウ」の剛拳の前に倒れましたが、「ラオウ」にさすがに強いと言わしめた強さです。「コウリュウ」の全盛期の頃ならば、北斗琉拳使い手「ジュウケイ」の「暗琉天破」に破り勝利しています。そんな「ラオウ」の師匠「リュウケン」をも超える実力者なので、恐らく「七星抹殺」を使用せずとも勝利出来たはずです。仮に「七星抹殺」を放てば確実に「ラオウ」を倒すことは可能だったと推測できます。
コウリュウが霞拳志郎!?
「北斗の拳」に登場する「コウリュウ」が「蒼天の拳」に登場する「霞拳志郎」と同一人物ではないのかという話があります。「蒼天の拳」の時代は1935年の設定になっており仮に「コウリュウ」が「霞拳志郎」と同一人物であるならば「リュウケン」以前の「北斗神拳伝承者」となるので矛盾が生じてきます。さらに、仮に「コウリュウ」が「霞拳志郎」と同一人物であるならば90歳前後の年齢になります。
コウリュウの声優
「北斗の拳」に登場する「コウリュウ」の声優は柴田秀勝さんです。柴田秀勝さんは1937年生まれの俳優であり声優、ナレーターです。1958年に俳優を目指します。1960年「熱血カクタス」にて主演を演じます。1969年に久保進と共に青二プロダクションを設立します。声優としては「タイガーマスク」のミスターX役がデビューとなります。その後、ドキュメンタリー映画のナレーションで、第28回国際産業映画ビデオ祭 文部大臣賞を受賞し、第29回国際産業映画ビデオ祭 通商産業大臣賞を受賞しています。そして、2004年にRME株式会社を設立し、新人声優の育成に力を注いでます。
DD北斗の拳
DD北斗の拳とは、核戦争が起きなかった世界を描いたギャグ漫画です。DD北斗の拳に登場する「コウリュウ」は酷い鉛が強い口調になり原作とは似ても似つかないキャラクターで描かれています。「トキ」に「世紀末青汁」という怪しい健康食品を作っています。その「世紀末青汁」を「トキ」に高額な値段で売りつけています。しかし、悲しいことに一度も名前を呼ばれる事がなくエンディングのクレジット表記もなく誰も「コウリュウ」である事に気づかなかった。「トキ」も「あのおじさん、誰だったんだろう…」と呟いて誰かもわかっていませんでした。後日、公式HPでおじさんの正体が「コウリュウ」である事が判明しました。
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いかがでしたか?「北斗の拳」に登場する「コウリュウ」は「リュウケン」をも凌ぐ腕を持ち「北斗の掟」を守っていました。「ラオウ」により敗れはしたものの「コウリュウ」が全盛期ならば勝機はあったであろうかと推測出来ます。「ラオウ」ですら「さすがに強い」と言わしめた程の実力者である事が分かり「コウリュウ」もまた「北斗最強の時代」到来を予言していました。「北斗の掟」の影に隠れた実力者「コウリュウ」「ラオウ」の剛拳により敗れ去ってはいるが「コウリュウ」の存在は「北斗神拳」を語るうえで重要な役割を果たしていた事を忘れてはならない。名作アニメ「北斗の拳」は1人の人物にスポットをあてるだけでストーリーに深みが出ます。「北斗の掟」に想いを馳せてご覧になってみてはいかがでしょうか?