名作映画「硫黄島からの手紙」名言とネタバレ感想 

数ある名作映画の中で、最も印象的な映画、「硫黄島からの手紙」、この映画はハリウッドスターでもあるクリントイーストウッドがメガホンをとった事でも知られています。1944年の第二次大戦の激戦地「硫黄島」を舞台に描かれた作品です。この記事は名作映画「硫黄島からの手紙」についてをまとめた記事です。ネタバレも含んでいますので閲覧には注意が必要です。豪華キャストから「硫黄島からの手紙」の心に響く名言、そして感想までを紹介していきます。

「硫黄島からの手紙」とは?

映画「硫黄島からの手紙」は2006年に公開された戦争映画です。第二次大戦中の1944年の硫黄島を舞台にした作品で、日米双方の視点から描かれています。アメリカ側の視点で描かれた作品は「父親たちの星条旗」です。「硫黄島プロジェクト」による日本側視点で描かれた作品です。

硫黄島について

硫黄島は東京都小笠原村に属した島です。その名の通り火山島で、島の至る所で噴気が上がっており、火山帯特有の硫黄の臭いが立ち込めています。これが硫黄島と呼ばれる由縁です。第二次大戦時は日本の最重要拠点とされ本島を巡り日米双方で激しい戦闘が行われました。現在も不発弾が残っており立ち入りが禁止されています。1968年に日本国に返還されています。

硫黄島からの手紙あらすじ

2006年、硫黄島の遺骨収集作業中に地中か数百通の手紙が発見されます。それはここ硫黄島で最期を迎えた兵士達が家族を思い書かれた届かぬ手紙でした。

栗林中将着任

1944年6月米軍の上陸に備え防衛基地を掘る西郷達。一機の軍用機が硫黄島に降り立ちます。搭乗していたのは栗林忠道中将でした。最重要拠点である硫黄島を守らんと着任したのでした。栗林忠道中将は、今までの作戦を大幅に変更し、持久戦で米軍を迎えうつ作戦にしました。そして兵士達には休息を与え無駄な体罰は止めるように命じます。今までの指揮官とは違う対応に兵士達も生きる望みが沸いてくるのでした。

硫黄島の指揮官である栗林忠道中将はアメリカに精通しており戦前まではカナダの駐在武官として勤務した経験を持っています。アメリカの国力を把握していた栗林は米軍を侮る古参将校と対立します。水際防衛を主張する古参将校ですが、制空権を失った日本に勝てる見込みはありませんでした。そこで栗林は地下陣地を構築し内地持久戦を展開するよう命じます。

米軍上陸

1945年2月遂にアメリカ軍が上陸作戦を開始します。古参将校達の主張していた水際防衛は簡単に破られてしまいます。摺鉢山が陥落しその責任をとるため自決を覚悟する足立少佐でしたが、栗林は断固として玉砕は認めず撤退の命令を出します。しかし、足立少佐は栗林の命令に背き、最前線から伝令として送られてきた西郷に1枚の紙を渡します。最前線に戻った西郷は谷田大尉に足立少佐から渡された紙を渡しました。その紙は「自決せよ」との命令書でした。西郷は撤退の指示があったと伝えようとするが、谷田大尉は聞く耳を持たず自決の道を選択し「天皇陛下万歳」の声と共に兵士達は次々と自決していきました。最後に残ったのは西郷と清水でした。西郷は1人その場を離れようとするが清水に銃口を向けら敵前逃亡は銃殺刑だと言い放つのでした。

擂鉢山奪還

西郷は清水を説得し北部方面の部隊と合流する為、行動を共にします。北部方面の部隊に合流する事ができた西郷と清水であったが、伊藤大尉により脱走兵とみなされ処刑される寸前に栗林により助けられます。栗林は伊藤大尉に最後まで戦うよう命じます。しかし、伊藤大尉は擂鉢山奪還の為、玉砕覚悟の万歳突撃を敢行します。天皇陛下万歳の声と共に次々と倒れていく日本兵のなかに西郷の姿がありました。

西中佐と捕虜

塹壕で防衛部隊を指揮していた西竹一中佐は負傷したアメリカ兵を助けます。手当をしますが息絶えてしまいます。そのアメリカ兵が持っていた紙をみて部下たちは重要な作戦なのではないかと色めきだします。西中佐は元オリンピック選手で英語も堪能であった為、その紙を和訳すると、紙は母から手紙で息子の無事を祈り早く帰って来てほしいという内容であった。その後、米軍の砲撃により西中佐は負傷してしまいます。部下達に北部へ合流するよう命じ、誰もいなくなった塹壕で自決します。一方、清水は捕虜になる覚悟を決め白旗と共に投降するのですが、あろうことか射殺されてしまいます。西郷は過酷な戦場を生き抜き残存部隊に合流し、上官が捕虜になるとどうなるかよくみておけと告げた先に西郷が見たのは清水の亡骸でした。

栗林の最後と西郷

西郷は北部に残る栗林の部隊へ合流します。擂鉢山陥落を伝えると西郷は栗林に二度助けられた事を話します。栗林は笑顔で二度あることは三度あるかもなと西郷に話しました。そして最後の突撃の日、栗林は西郷に機密文書を燃やすよう指示され燃やすのすが、家族にい宛てた手紙等は地中に埋めました。栗林は大本営に最後の電文を討打つと最後の訓示を述べ突撃するのでした。突撃の際、負傷した栗林は共にいた部下に介錯を頼みますがその部下もまたアメリカ兵の銃弾に倒れます。それを見ていた西郷は栗林の元へ行きます。瀕死の状態の栗林は日本本土の方角を聞くと日本の方角を向いて自決します。栗林の命令通りに西郷は栗林を埋葬します。そこへアメリカ兵がやってきます。包囲されシャベルを持ったままの西郷は、気力を失っていたがアメリカ兵が持っていた銃を見て、それは栗林の物であると気付くとシャベルを振り回すのでした。アメリカ兵の一撃で気絶する西郷。気が付くと担架に乗せられていました。運ばれる中、硫黄島の遥か彼方へ沈む夕日を見つめます。

キャスト

硫黄島からの手紙に出演していた豪華なキャストを紹介していきます。

渡辺謙(栗林忠道)

「硫黄島からの手紙」で、日本軍を指揮する指揮官です。大幅な作戦変更をし古参兵と対立しながらも地下陣地を構築し実在の人物でアメリカで最も有名な軍人です。西郷を2度助け米軍の5日で終わるであろうと思われた戦闘を36日間戦いぬいた。家族にも手紙を出しており軍人としてではなく父親としての姿を覗かせた栗林も描かれているのは実話です。

渡辺謙さんは1959年生まれで新潟県出身です。世界で最も知名度の高い俳優として知られており、日本を代表する名俳優です。1982年に「未知なる反乱」にてテレビデビューを果たします。1987年の大河ドラマ「独眼竜政宗」で主役を演じ過去最高の視聴記録を持っています。1989年に急性骨髄性白血病を発症しますが、闘病の末、見事完治し復活されています。日本アカデミー賞、最優秀男優賞を2度受賞され数々の賞を受賞されています。本作品である硫黄島からの手紙は第69回ゴールデングローブ賞、最優秀外国語映画賞を始め数々の作品賞を受賞しています。

西郷昇(二ノ宮和也)

本作品である硫黄島からの手紙の主役です。パン屋を経営していたが戦況の悪化に伴い商売道具ですら取り上げられ店を閉める。赤紙が届き出征する事になり、硫黄島へと派遣され、激戦を戦う事になります。硫黄島の戦闘において数少ない生還者の1人です。

二宮和也さんは1983年生まれで1999年に結成された人気アイドルグループ嵐のメンバーです。日本のアイドル初となるハリウッドデビューを果たしています。本作品である「硫黄島からの手紙」での演技はアメリカで高い評価を受け、アカデミー賞ノミネートしています。本作品の「硫黄島からの手紙」の監督であるクリントイーストウッドに類まれなる才能と評され、当初清水役だったのを西郷役として採用し年齢設定など脚本を一部変更したほど長けた演技力の持ち主です。2015年には「母と暮らせば」で日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞されています。その後も舞台やテレビ、さらにはアイドルとしても活躍されています。

清水洋一(加瀬亮)

元憲兵隊で違反者を厳しく取り締まらなければいけないが、清水の優しさから犬を、処分する事ができず、嘘をつき、その事がバレて憲兵隊をクビになり、硫黄島へと派遣されています。最後は捕虜として投降しますが、あろうことか、射殺されてしまいます。

加瀬亮さんは1974年生まれで神奈川県出身です。浅野忠信さんに憧れ俳優を目指します。2000年に「五条霊戦記」で映画デビューし、国内外でも活躍、2007年の「それでも僕はやっていない」で日本アカデミー賞最優秀男優賞に輝きました。以降、デレビや映画に舞台と活躍されています。

西竹一(伊原剛志)

「硫黄島からの手紙」の戦車連隊の隊長です。1932年のロサンゼルスオリンピックの金メダリストで捕虜のサムを手当し彼の母親からの手紙を和訳しました。米軍の砲撃により負傷し撤退命令を出します。

伊原剛志さんは1963年生まれの俳優です。1982年にジャパンアクションクラブに入団していました。1984年「コータローまかりとおる」で映画初出演し2015年にはブラジル映画で「汚れた心」で、第15回プンタデルエステ国際映画祭の主演男優賞を受賞されています。2016年には桂雀々に弟子入りし雀々や剛久という高座名で落語家デビューされています。

「硫黄島からの手紙」 心に響く名言

「硫黄島からの手紙」の中で心に響く名言がいくつも登場します。ここではそんな「硫黄島からの手紙」の心に響く名言を紹介していきます。

栗林忠道

我々の子供らが日本で一日でも長く安泰に暮らせるなら、我々がこの島を守る一日には意味があるんです!

国の為重きつとめを果し得で 矢弾尽き果て散るぞ悲しき

予は常に諸子の先頭にあり

祖国のため
我々は最後の一兵になろうとも
この島で敵をくいとどめることが責務である

西郷昇

いいか今から言うことは誰にも言っちゃいけないぞ。いいな。父ちゃんは生きて返ってくるからな。

 

清水洋一

鬼畜米兵という言葉を俺は鵜呑みにしていた。だがあの米兵、あいつの母親の文面は私の母のと同じだった。私は閣下のため、お国のために任務を全うしたい。だが無駄死にはしたくない。

西竹一

最も懸命な処置はこの島を海の底に沈めてしまう事だと思います

身体をいといそして元気に私は大和魂にかけて最後まで雄々しく戦うつもりです。私の心はいつも君たちと共にある

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「硫黄島からの手紙」感想

「硫黄島からの手紙」は平和についてを考えさせられる作品であると共に大切な物を守ろうとする心が感じられます。本作品である「硫黄島からの手紙」で軍人としての務めを果たす一方で父親の姿を垣間見せる栗林忠道がリアルに描かれていました。孤島の戦場で栗林や西郷達兵士の唯一の励みであり希望の光、それがこの手紙に綴られています。手紙を読む事で戦争の悲惨さをより近くで感じる事ができ、いつの世も子を想い親を想う気持ちに感銘をうけました。今も尚、「硫黄島」に眠る名もなき戦死達に哀悼の意を表すると共に2度と戦争を起こしてはならないとの誓いを立て、平和について今一度考えさせられる作品である。

「硫黄島からの手紙」まとめ

いかがでしたか?「硫黄島からの手紙」、命の尊さそして平和の大事さがわかる作品でした。本作品である「硫黄島からの手紙」を通して生きるという事を考えさせられる作品でもあります。まだ視聴されていない方は是非ご視聴下さい。数ある戦争映画の中でもお勧めする作品の1つです。

 

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