千と千尋の神隠し
名作アニメ「千と千尋の神隠し」は「千尋」という名の少女が、両親と共に引っ越し先へ向かう途中、道を間違え立ち入ったトンネルから、神々の世界へと迷い込み、掟を破ったことで魔女である「湯婆婆」により両親は豚に変えられてしまいます。「千尋」は、「湯婆婆」から名前を奪われ湯屋で働き、同じく名前を奪われた「ハク」と共に名前を取り返し、両親を元の姿に戻し、人間の世界へ帰るために奮闘する物語です。
千と千尋の神隠し作品情報
名作アニメ「千と千尋の神隠し」は2001年に日本公開されています。興行収入は日本歴代興行収入第1位を達成しています。2001年、ゴールデングロス賞、最優秀賞を受賞し、2002年に第25回日本アカデミー賞、最優秀賞を受賞するなど国内の賞を数多く受賞、さらに国内外の第52回ベルリン国際映画祭で金熊賞を受賞しました。世界三大映画祭における長編アニメーション作品が最高賞を獲得するのは史上初の快挙でした、さらに、「ジョン・ラセター」監督の尽力によって北米でも公開、そして、第75回アカデミー賞でアカデミー長編アニメ映画賞を受賞しています。同部門を受賞した日本のアニメーションは本作のみです。2016年には「21世紀の偉大な映画ベスト100」の第4位に選ばれています。2016年にスタジオジブリ総選挙が行われ1位を獲得し、2016年9月10日~9月16日までの7日間限定で、再上映されています。
千と千尋の神隠しあらすじネタバレ
名作アニメ「千と千尋の神隠し」のあらすじを紹介していきます。ここではネタバレも含んでいますので閲覧には注意が必要です。
引っ越しさきへ…
小学生の荻野千尋は両親の都合により引っ越す事になりました。父の運転する車で引っ越しさきへと向かいます。
トンネルの向こう側
引っ越しさきへと向かう途中で道に迷ってしまい、近道だと父は小道に入り車を走らせます。すると、目の前に怪しげな石像が現れ急ブレーキをかけます。その先には小さなトンネルがありました。好奇心旺盛な父は怖がる千尋を気にかけながら奥へと進んで行きトンネルをくぐってしまいます。トンネルの向こう側には小川が流れており、父はかつてテーマパークがあったのだと考えました。そして、異国の繁華街のような街並みが広がっていました。
豚になった両親
しばらく歩いていると何処からかいい臭いがしてきました。謎の店のカウンターに並ぶご馳走を前に両親は勝手に食べてしまいます。千尋は得体のしれないご馳走に違和感を覚え食べませんでした。両親に帰ろうと説得しますが聞く耳もちません。仕方なく街を散策する千尋。そこで千尋は不思議な少年と出会います。少年は千尋を見ると驚き「ここにいてはいけない」と追い返されます。慌てて両親の元へ駆け寄りますが、両親は豚の姿に変えられていました。両親が豚になりパニックになる千尋。日が暮れ謎の影達が街中に溢れ出し帰り道のトンネルはなく、そこは海となっていました。
湯屋へ
千尋が途方に途方に暮れていると謎の少年が現れ、消えそうになっていた千尋を救います。少年の名はハクといい「この街で働かなければ豚に変えられてしまう」と告げ湯屋へと導きます。千尋は言われたとおりに湯屋のボイラー室で働く釜爺に働かせて欲しい頼みますが人手は足りていると断られてしまいます。それでもしつこく頼む千尋に負け湯屋で働くリンに湯婆婆の元へ案内するように頼みます。リンの案内で千尋は湯婆婆の元へ着くと働かせて下さいと頼み込み働かせてもらえる事になりました。しかし、千尋は湯婆婆に「荻野千尋」という名前を奪われてしまい、「千」という名前に変えられてしまいました。
ハクと失われた名前
湯屋で働く事になった千(千尋)はリンに仕事を教えてもらいます。しかし、千は具合が悪くなり寝込んでいます。そこへハクが現れ「橋の所へおいで、両親に合わせてあげる」と告げ、千はハクと共に両親の元へ行きます。そこは豚舎で沢山の豚がおり、千が声をかけてもどれが両親かは分かりませんでした。ハクは千に紙を渡します。その紙は引っ越す前に友達から貰ったお別れのカードでした。そのカードには千尋の文字が書かれていました。千は千尋という名前を忘れかけていました。ハクは千に湯婆婆は名前を奪い支配するという事を教え、本当の名前は隠しておくようにと告げます。本当の名前を知らないと元の世界に帰れなくなってしまうのです。そしてハク自身も名前を思い出すことが出来ずにいたのです。
湯屋の仕事とカオナシ
湯屋で働くことになり、水を捨てに硝子戸を開けると、降りしきる雨の中1人立つカオナシ。千は客だと思い硝子戸を開けたままにして湯屋へ招き入れます。お風呂掃除を命じられリンと共に掃除をしますが、長年使われていなかったので酷い汚れでした。リンは薬湯を入れないとダメだと判断し千に番台で薬湯を貰ってくるように指示します。千は言われた通りに番台へ行き薬湯をもらおうとしますが、番台は手で擦れと薬湯をくれませんでした。すると、カオナシが現れ薬湯の札を千に渡してくれました。千は薬湯の札を持っていきリンに薬湯の札の使い方を教わると、リンは夕ご飯を取りに行ってしまいました。千が1人でいる所へ、またもカオナシが現れ、沢山の薬湯の札を千に渡します。千がそんなにいらないと告げるとカオナシはスッと消えてしまいました。
腐れ神と千
一方で何か異変を察知していた湯婆婆。腐れ神が強烈な悪臭を放ち湯屋へとやって来ました。湯婆婆は千に初めての仕事として腐れ神の案内をするように命じます。千がお風呂まで案内し腐れ神が湯船に浸かると瞬く間にドロドロの湯へと変わりました。千はカオナシがくれた薬湯の札を使い足し湯をします。大量の薬湯が流れ千は足をとられ、湯船へと落ちてしまいます。そこで、腐れ神の体に刺さるトゲを見つけます。リンにトゲの事を告げると、湯婆婆が腐れ神ではないと察しリンと千にロープを渡しトゲを抜こうとします。トゲは固く刺さっており中々抜けませんでしたが湯屋の者が一丸となりようやく抜けました。トゲは自転車で全てのゴミが雪崩のように流れ出ると腐れ神は元の姿に戻り千に団子を与えると飛び去っていきました。その神様は名のある川の主であり去った後には大量の砂金がありました。
客人カオナシ
川の主が去った後の砂金を夜中にこっそりと探していたアオカエル。すると、カオナシが現れ大量の金を差出します。その金を必死で拾うアオカエル。突然カオナシがアオカエルを飲み込みます。物音に気付いた見回りが問いかけるとカオナシはアオカエルの声で『わしは客人だぞ」と言うと大量の金をばらまき夜中から大宴会が始まりカオナシは大量の飯を食らい身体も大きくなっていました。
千と白龍
千が目を覚ますとリンがやってきます。リンは気前のいい客が金をばらまいているお前も来いと言うとすぐに行ってしまいました。千は遠く両親がいる豚舎を眺めていると一匹の白い龍が飛んでいるのが見えました。白い龍は何者かに襲われているのでした。千は瞬時に白い龍がハクであると気付き部屋へと導き助けようとしますが、傷だらけの状態で再び湯婆婆の部屋の方に飛んでいきました。千はこのままではハクが死んでしうと思い急いで後を追います。その時、一枚の紙切れが千に張りつきます。湯婆婆の元へ向かう途中、千の前にカオナシが現れ大量の金を差出ます。しかし、千は急いでいる為いらないと断りハクの元へと急ぎます。断られてカオナシは従業員を飲み込んでしまいます。
銭婆の魔法
湯婆婆の部屋へ着くと湯婆婆が帰ってきました。千は慌てて隠れます。湯婆婆がカオナシの存在に気付き対応に向かうと電話で応えるとハクを片付けるように言いつけると部屋を出ていきました。急いでハクを助けにいこうとした千でしたが、坊に捕まります。坊は遊ばないと泣いちゃうぞと脅しますが、千が血を見せると驚いて手を離します。その隙にハクを救い出します。すると、坊が現れ「血なんか怖くないぞ、遊んでくれなきゃ泣いちゃうぞ」と再び脅してきました。すると、千に付いていた紙が湯婆婆の姿へと変わり、坊をネズミに湯バードを蚊に変え、頭は三つ重ねると坊の姿に変えてしまいました。湯婆婆の姿をした紙は自分が湯婆婆の双子の姉であると言いハクを泥棒龍だと言います。千が否定すると大事な契約のハンコを盗み呪いによってハクはもう助からないと言います。そこで、ハクが紙の銭婆を叩き潰します。そして、千とハクは大きな穴に落ちてしまいます。傷ついた体でなんとか釜爺のいる場所までたどり着きました。釜爺はもがき苦しむハクをみて身体の中で何かが命を喰い散らしとるどうにもならないと言います。千は両親にあげるはずだった川の主から貰った団子をハクに与えます。もがき苦しむハクの口からハンコと黒い小さな虫が飛び出してきました。逃げようとするドロドロした黒い虫を追いかけるうちに千は踏みつぶしてしまいます。
怒れるカオナシ
千がハクを救った後、リンが現れカオナシを招き入れたのが千であるとして湯婆婆が怒っていると言います。カオナシが千を出せと言っていると聞きカオナシの元へと向かいます。カオナシの対応にあたっていた湯婆婆は千の隣にいたネズミに変えられてしまった坊をみて気付かず汚いネズミと吐き捨てます。そして、大損だから絞り取れるだけ取れと告げ千を送りだします。カオナシの前に千が立つと急に機嫌が良くなるカオナシ。料理を勧めてきたり大量の金を差出します。しかし、千は全てを拒否し、元の所に戻った方がいいよ私の欲しい物はあなたにには出せないと告げるとカオナシの態度が急変し千が欲しいと言いだしました。千は川の主がくれた残りの団子をカオナシに食べさせます。すると、突然苦しみ出し食べた物を吐き出します。怒れるカオナシは千を追いかけます。千はカオナシを誘導するかのように逃げます。追いかけるカオナシは途中で飲み込んだ従業員経ちを吐き出し大きくなった身体も元通りになっていました。千が誘導した先にはリンがたらい船で待っており、そのまま駅へと向かいました。カオナシもまた千の後を追いかけ付いてきました。
沼の底駅
千はハクを助ける為に銭婆の元へ行きハンコを返し誤りに行くと告げると、釜爺は引き出しを開け40年前の古い切符を差出します。そこで釜爺は6つ目の駅、沼の底という駅で降りるように教えてくれました。千は言われた通りに沼の底駅で下車し歩き出します。
ハクと湯婆婆
一方、一命を取り止めたハクは釜爺から全てを聞き湯婆婆の元へと向かいます。ハクが湯婆婆に対し大事な物がすり替わっている事にまだ気付きませんかと告げ、湯婆婆はようやく大事な坊が頭と入れ替わっている事に気付きます。そして、怒り狂い鬼の形相でハクに詰め寄ります。ハクが銭婆の所ですと応え、坊を連れ戻しに行くその代わりに千と両親を元の世界に戻して欲しいと頼みます。
銭婆と千
千が沼の底駅を降りしばらく歩いているとランタンが飛び跳ねてきました。ランタンは千を銭婆の元まで案内してくれました。銭婆は千達を温かく迎え入れてくれました。千がハンコを返し謝ると銭婆はハンコを持っていても何ともなかったのかと問いかけ、千が変な虫みたいなやつ私が踏んづけちゃいましたと応えると、銭婆は大笑いします。そして銭婆は龍を操るために妹が忍び込ませたものだと言い、踏みつぶした事をまたも大笑いするのでした。千は坊や湯バードを元の姿に戻してくれるように頼みます。銭婆はとっくに呪いは溶けているから何時でも元に戻れるはずだと応えます。銭婆は妹の湯婆婆の事などを教えてくれました。「今日は遅いから泊まっていきな」と銭婆が告げると千は両親とハクが心配になり帰ると言うと銭婆と坊、湯バードみんなで一緒に紡いだ髪留めを渡します。
ハクの名前
みんなで一緒に紡いだ髪留めで髪を結い終えると龍の姿をしたハクが迎えに来ました。銭婆はハクの事を許しその代わりに千をしっかりと守ってやるようにと告げます。銭婆と別れる際、千は自分の本当の名前を明かします。銭婆は自分の名前を大事にするんだよと言い、カオナシは銭婆の元へ残り、千達は湯婆婆が待つ湯屋へと向かいます。龍となったハクに乗り千は自分の小さい頃の話しをハクにします。それは、川に落ちて溺れそうになった話です。今はその川は無くなりマンションが立っている事、その川の名前が「琥珀川」そして、千はハクに「本当の名前は琥珀川だよ」と話します。すると、龍の鱗が剥がれハクの姿になり「千尋、ありがとう。私の本当の名前はニギハヤミコハクヌシ」と本当の名前を思い出します。川に落ちた幼い千尋をハクが助けていたのです。
選択
湯屋に戻った千達を湯婆婆をはじめ全員が待っていました。約束通りに坊を連れ帰ったハクは千の両親を返してほしいと頼むと、湯婆婆はそう簡単には返せないと言います。千が湯婆婆の元へ歩み寄ると、湯婆婆は何匹もいる豚を見せ「この中からお前の両親を見つけな」と数多くの豚の中からどれが両親なのかを選択させます。しばらく考えた千は「ここにはお父さんもお母さんも居ない」という選択を選びます。「それがお前の答えかい」と湯婆婆が問いかけると千ははっきりと「うん」と応えました。すると、沢山いた豚たちが湯屋の従業員達に変わり湯屋の者達全員が「大当たり」といい喜び会いました。
別れ
ハクは両親は川の向こうで待っていると告げ川まで一緒に向かいます。水だった帰り道に水は無くなっていました。ハクは「ここまでしかいけない、千尋は来た道を戻ればいい。だけど決して振り向いてはいけないよ」と告げます。そして、ハクは湯婆婆と話をつけ元の世界に戻ると言い千尋を安心させ「いつかまた会おうと」約束し二人は分かれます。トンネルまで戻ると両親は元の姿に戻っており豚にされた記憶はありませんでした。トンネルを抜けるとそこには長年放置された車のように葉っぱが積もっていました。不思議そうな両親をしり目に千尋は振り返り怪しいトンネルを見つめるのでした。
千と千尋の神隠しの登場人物
名作アニメ「千と千尋の神隠し」に登場する主な登場人物を紹介していきます。
名作アニメ「千と千尋の神隠し」に登場する「荻野千尋」・「せん」は主人公です。都会育ちの一人っ子で、我儘な現代っ子気質です。両親と共に不思議な街に迷い込み、両親は勝手に食事をした事で罰を受けて豚にされてしまいます。「ハク」と名乗る謎の少年に助けられ、豚となった両親を人間の姿に戻し、元の世界に帰るため湯屋の経営者である「湯婆婆」の元で働きます。その際、名前を奪われ「千」と名付けられます。当初は仕事の手際も悪く、人間という事もあり、湯屋で働く者達から毛嫌いされていました。「リン」に仕事を教えられ経験を積んで行き、「河の神」を助けたり、「カオナシ」と対峙し飲み込まれた3人を救出したり、「坊」を外の世界に連れ出し親離れを手伝う等しました。また、傷付いた「ハク」を救いだし「湯婆婆」の呪いからも解放しています。最後は「湯婆婆」の仕掛けた罠を見事にクリアしこの世界を後にします。
名作アニメ「千と千尋の神隠し」に登場する「ハク」は油屋で働く謎の少年として登場します。「湯婆婆」の弟子で、番頭として湯屋の帳場も任されています。消えてしまう「千尋」を助け、常に「千尋」の味方となっていました。しかし、「湯婆婆」の手足として利用され魔女の契約印を盗まされる呪い殺される所を、「千尋」により助けられます。白龍の姿となり、「銭婆」の元へ行き「千尋」を迎えに行き、その道中で「千尋」が以前住んでいた家の近くを流れていた「コハク川」という川の名前を聞き、本来の名前を取り戻します。本名は「ニギハヤミコハクヌシ」という河の神です。「千尋」のおかげで「湯婆婆」の支配と「銭婆」の呪いから救われています。「湯婆婆」と話合いを弟子を辞め、いつか「千尋」に会いに行くと約束します。
名作アニメ「千と千尋の神隠し」に登場する「湯婆婆」な湯屋「油屋」の経営者で強欲な魔女です。「千尋」を雇用し名前を奪い「千」と名付けました。強欲で口うるさい、しかし、息子である「坊」を溺愛しています。「坊」が行方不明になった際は、激しく取り乱し「ハク」にものすごい剣幕で問い詰めていました。弟子の「ハク」に「銭婆」の持つ魔女の契約印を盗ませており、悪事も辞さないワンマン気質の持ち主です。経営者としての手腕は度胸と心意気も持ち、客であった「カオナシ」が暴れだした際は撃退を試み、腐れ神への対応を行うなど、従業員だけに押し付けたりしていません。最後は「千尋」に対し、数多くいる豚の中から両親を当てられば帰すという条件を提示します。しかし、「湯婆婆」が仕掛けた罠で、豚になった両親は全てダミーでした。これに対して「千尋」は「ここには両親はいない」と発言し、契約書が消滅してしまいます。そして、負けを認め、「千尋」達を人間界へ帰らせましたた。
名作アニメ「千と千尋の神隠し」に登場する「坊」は「湯婆婆」の息子です。肥満体型でかなりの巨体で怪力を持っています。「湯婆婆」に過保護に育てられている為、我儘で思い通りにならないと癇癪を起こし暴れて部屋を破壊します。赤い腹掛けをした巨大な赤ちゃんで、銭婆に「太りすぎ」と評される肥満体型。怪力の上、甘やかされて育てられている為、性格はかなり我儘。癇癪を起こすと暴れ泣き喚き、部屋を破壊する。「銭婆」にネズミに変えられてしまい、「千尋」と共に行動した事で外の世界を知ります。また、「湯婆婆」に会った際は、気付かれず怪訝な態度をとられています。再び湯屋に戻ると「千尋」を擁護し帰れた際は共に喜んでいました。
名作アニメ「千と千尋の神隠し」に登場する「頭」は「湯婆婆」に仕えている、緑色の頭だけの姿で、跳ねたり転がりながら移動します。会話することが出来ません。「銭婆」の魔法により「坊」の姿に変えられてしまいます。ネズミとなった坊やハエドリとなった湯バードを叩き潰そうとしていました。大切なものをすり替えられた事を「ハク」から指摘され「湯婆婆」により元の姿に戻され、正体が発覚し逃げていきました。
名作アニメ「千と千尋の神隠し」に登場する「湯バード」は首から上は湯婆婆と同じ顔、そして、体はカラスの姿をした不気味な鳥です。元々このような姿なのか、「銭婆」の魔法でハエのような小さな鳥(ハエドリ)にされてしまいます。元の姿に戻ろうとせず、最後まで小さな鳥ハエドリの姿でした。
名作アニメ「千と千尋の神隠し」に登場する「釜爺」は油屋でボイラー室を任されている黒眼鏡をして蜘蛛のような姿をした老人です。ススワタリ達を従えボイラー室で働いています。「千尋」に対し、冷たい態度を取りますが、「リン」に湯婆婆のところへ連れてくように頼んだり、「銭婆」の元へ向かう「千尋」に40年前に使い残しの電車の切符を渡したりしています。
名作アニメ「千と千尋の神隠し」に登場する「リン」は油屋で働く娘で、いつか湯屋を出て街に行く事を夢見ています。荒っぽい口調で性格はサッパリとした性格です。面倒見が良く姉御肌でもあります。人間の「千尋」を見て驚き、当初は少しきつく当たっていましたが、雇用してもらえるようになると「千尋」を認め、湯屋の先輩として色々世話をやき仕事を教えています。他の従業員と違い「千尋」を、偏見の目で見ることは無く、同等に接し面倒を見るようになります。
名作アニメ「千と千尋の神隠し」登場する「銭婆」は「湯婆婆」の双子の姉です。坊の伯母でもあります。「沼の底」という駅の近くに住んでおり、容姿や服装等、全て「湯婆婆」と瓜二つです。「湯婆婆」と同様に魔法使いで、釜爺にも恐れている存在です。坊をネズミに変えたり、魔女の契約に用いる判子を盗み出した「ハク」に呪いをかけるなど、恐い存在かにみえますが、実は心優しい性格で「カオナシ」を引き取るなど面倒見が良い一面を持っています。カオナシとネズミ・ハエドリと一緒に編んだ髪留めを「千尋」に贈っています。
父役は湯婆婆との間を取り持つ中間管理職的な役割を果たしています。父役は最上位の役職になります。
兄役は中間管理職的扱いですが、父役の下の位に属します。
番台蛙は番台に座り色々な種類の薬湯を渡す仕事をしています。
名作アニメ「千と千尋の神隠し」に登場する「アオカエル」は湯屋で下働きをしているカエルです。一番最初に「千尋」が人間だと気付きました。金に汚く河の神が残した砂金をこっそり探していた時、「カオナシ」が大量の砂金を出し目の前の金に目が眩み「カオナシ」に飲み込まれてしまいます。そして、「カオナシ」の声となり最後に吐き出されます。
名作アニメ「千と千尋の神隠し」に登場する「カオナシ」は黒い影のような物体にお面をつけた姿で、会話する事は出来ず「ア」または「エ」といった言葉を発します。他人を呑み込む事により、会話が可能となります。相手が望む物を何でも手から出す能力を持っています。しかし、実際は土塊を変化させた物でした。雨が降りしきる中、「千尋」が開けた戸により招き入れられます。そして、「千尋」を気に入るようになり、「千尋」に喜んでもらいたいと番台から薬湯の札を盗んだり、砂金を出したりしました。しかし、「千尋」に全て拒絶され、逆上し、湯屋の従業員達を飲み込みます。そして、「ニガダンゴ」を食べさせられ飲み込んだ3人を全て吐き出します。その後、元の姿に戻り、「千尋」について行き「銭婆」の厚意でその場に住むことになりました。
名作アニメ「千と千尋の神隠し」に登場する「オクサレ様」は巨大なヘドロの塊のような姿をした神様です。そのヘドロの塊はゴミと穢れ含んだヘドロで、移動する度に強烈な悪臭を放ちます。その凄まじい臭気は、リンが持っていたご飯を一瞬で腐らす程の悪臭です。湯屋の者達はオクサレ様を「腐れ神」と決めつけ誰も近付こうとはしませんでした。「千尋」がその準備を任されます。そして、オクサレ様の体に刺さる棘を見つけそれを引き抜いた事で、オクサレ様の中に溜め込まれたごみや穢れが一気に吐き出されます。オクサレ様の正体、実は「河の神」でした。「河の神」は歓喜し、「千尋」に謎の団子「ニガダンゴ」を渡し、湯屋には大量の砂金を残して去っていきました。
名作アニメ「千と千尋の神隠し」に登場する「荻野明夫」は「千尋」の父親です。引っ越し場所へ向かう途中、道を間違えてしまい、千尋と悠子の制止を振り切り結果として湯婆婆が支配する世界へと迷い混んでしまいます。後先を考えない性格からか、不思議な街の飲食店で勝手に食事をとってしまいます。そして、妻「悠子」と共に豚の姿に変えられてしまいます。最終的には妻「悠子」と共に豚から元の姿に戻れました。愛車はアウディ・A4クアトロです。
名作アニメ「千と千尋の神隠し」に登場する「荻野悠子」は「千尋」の母親です。夫に連れられ不思議な街の飲食店に入り、勝手に食事をしてしまい、夫と一緒に豚の姿にされてしまいました。自己中心的な夫に振り回されながらも、夫についていく仕草を見せていたす。娘である「千尋」には、冷たく振る舞うこと描写が描かれていますが、随所に「千尋」を気にかけ心配するなど、温かい面もしっかりと持ち合わせています。最終的に豚の姿から元の姿に戻っています。
千と千尋の神隠しの声優
柊瑠美 (荻野千尋/せん)
入野自由 (ハク)
夏木マリ (湯婆婆/銭婆)
2013年には第42回ベストドレッサー賞を受賞するなど数多くの賞を受賞され活躍されています。
神木隆之介 (坊)
玉井夕海 (リン)
菅原文太 (釜爺)
中村彰男 (カオナシ)
我修院達也 (アオカエル)
上條恒彦 (父役)
小野武彦 (兄役)
大泉洋 (番台蛙)
内藤剛志 (荻野明夫)
沢口靖子 (荻野悠子)
千と千尋の神隠しの心に残る名言
名作アニメ「千と千尋の神隠し」の心に響く名言を紹介していきます。
ここで働かせて下さい!
私が欲しいものはあなたには絶対出せない
怖がるな 私はそなたの味方だ
せーん!お前の事 どんくさいって言ったけど 取り消すぞー!
手ぇ出すんならしまいまでやれ!
えーんがちょ!
そう簡単にはいかないよ 世の中には決まりというものがあるんだ
一度あった事は忘れないものさ…想いだせないだけで
千尋 いい名前だね 自分の名前を大事にね
名作アニメ「天空の城ラピュタ」悪役「ムスカ」徹底解説!都市伝説の真相や心に残る名言とは?
千と千尋の神隠しあらすじネタバレ感想と心に響く名言
千と千尋の神隠しの魅力はやはり観る方の視点により様々な考察が出来る事が挙げられます。日本が誇る数ある長編アニメーション作品でも特に要所要所に遊び心が散りばめられている作品としても知られる「千と千尋の神隠し」声優陣も豪華な顔ぶれが並びさらに色を付け面白さも増します。最後の千尋が何も云わずに振り向くシーンがとても印象的です。多くを語らずどんな思いで振り向いたのか?そして何故、車が葉っぱに埋もれていたのか?それこそがジブリの魅力だと私は常に思っています。名作アニメ「千と千尋の神隠し」ご視聴してみてはいかがでしょうか?