名作アニメ「千と千尋の神隠し」の「カオナシ」謎に包まれた正体とは?

名作アニメ「千と千尋の神隠し」に登場する「カオナシ」をご存知でしょうか?「アッ…」「エッ…」とか独特のセリフを放つ謎のキャラクターです。今回は謎に包まれた「カオナシ」の正体について考察していきます。「カオナシ」のモデルや「カオナシ」の当初の設定、そして、「カオナシ」について語った宮崎駿監督についても紹介していきます。さらに、「カオナシ」の声優についても紹介します。劇中でも重要な役割を果たす「カオナシ」そんな謎に包まれた「カオナシ」の正体に迫ります!

千と千尋の神隠し

名作アニメ「千と千尋の神隠し」とは、スタジオジブリ制作、宮崎駿監督による作品です。2001年に公開され、2020年の劇場版「鬼滅の刃無限列車編」が公開されるまで、20年近く日本歴代興行収入1位を独占していた作品です。第52回ベルリン国際映画祭で金熊賞を受賞した作品で知られ世界的にも評価の高い作品です。

千と千尋の神隠しの作品情報

名作アニメ「千と千尋の神隠し」の作品情報を紹介します。2001年に公開され興行収入は316億8,000万円となり、当時の日本歴代興行収入第1位を獲得しました。2020年に劇場版「鬼滅の刃無限列車編」が記録を更新するまで、20年近く首位記録を独占した作品で知られています。第52回ベルリン国際映画祭で金熊賞を受賞し、第75回アカデミー賞ではアカデミー長編アニメ映画賞を受賞しました。2016年にスタジオジブリ総選挙で1位を獲得し全国5か所で10日間だけ映画館で再上映されました。さらに、2022年には舞台化されています。

千と千尋の神隠しのあらすじ

名作アニメ「千と千尋の神隠し」のあらすじを紹介します。引っ越しが決まった千尋は、新しい町に向かう途中で、道に迷ってしまいます。怪しげなトンネルがあり、先へ進む温泉街がありました。良い香りに誘われ料理を食べてしまった両親は豚になってしまい、千尋は不思議な世界に迷い込んでしまう…。

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名作アニメ「千と千尋の神隠し」に登場する「カオナシ」とは、文字通り顔を持たない存在。雨の日に千尋に招き入れられ、千尋を求めるようになります。千尋に喜んでもらいたいと番台の薬湯を大量にあげたり、金を出したりします。その後、偽の金貨を出し暴飲暴食を繰り返し肥大します。青蛙や兄役、従業員を飲み込んでしまう。千尋を求めるが拒絶され怒り暴れる、さらに苦団子を食わされ呑み込んだ3人を吐き出し暴走。その後は大人しくなり千尋と共に銭婆の元へと向かい、銭婆が受け入れ定住する事になります。

カオナシの正体を考察!

名作アニメ「千と千尋の神隠し」に登場する謎に包まれた「カオナシ」の正体を考察します。劇中では語られなかった「カオナシ」の正体とは?謎に包まれた「カオナシ」に迫ります!

カオナシは人間?

「カオナシ」の正体について、「カオナシ」の正体は人間だと考察出来ます。人間の欲望を表した姿ではないか?人間は強欲であり身勝手である。千尋を自分だけのものにしたいと思う欲望、まさに人間そのものではないでしょうか?そして、欲は、時に怒りへと変化します。怒り狂う「カオナシ」をよく見てみると、髪の毛まではえており、人間っぽくなってます。正直、気持ち悪い…インパクトある姿です。「カオナシ」の正体は、形には表せない人間の欲、言葉をもたない顔のない人間の欲ではないかと考察できます。

カオナシは現代人?

「カオナシ」の正体について、謎に包まれた「カオナシ」の正体は、現代人であると考察出来ます。「カオナシ」は千尋に優しくされ、千尋を欲しがります。砂金など喜びそうな物を大量に出し千尋を我が物にしようとします。しかし、千尋はこれを拒絶。拒絶され思い通りにならず怒り狂う。この姿はまるで現代のキレる若者のようです。思い通りにならないとキレてしまう現代人を表しているようです。「カオナシ」の正体は思い通りにならないと、すぐにキレてしまう現代人のようでもあると考察できます。

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カオナシのカオがない理由は?

「カオナシ」の顔がないのには理由があります。「カオナシ」には顔がついていますが、カオナシとされている。これは、存在する事の意味、居場所がない存在、己を持たない悲しい存在だからです。姿、形ある神々と違い、異質な存在であり、形あるものを飲み込む事により初めて感情が生まれています。「カオナシ」のカオがない理由には、悲しい理由があった。

カオナシが千尋を欲しがったのは?

「カオナシ」が千尋を欲しがったのは何故か?について、考察していこう。「カオナシ」は行き場所もない、己を持たない存在です。そんな悲しい「カオナシ」は、帰るべき場所や戻る場所、大切な存在を持つ千尋が羨ましく思ったのでしょう。友達や家族もいない、自分の居場所すらないカオナシは、砂金を使う事でしか自分の存在に興味をもってもらえなかった。しかし、千尋は、砂金を持っていない「カオナシ」を湯屋へと招き入れてくれました。この時かは、「カオナシ」は千尋の優しさに魅かれたのでしょう。千尋の持つ優しさに触れた「カオナシ」は、千尋に益々惹かれたのでしょう。その優しさが羨ましく己を持たない悲しい存在の「カオナシ」は千尋を我が物にすれば千尋のように成れると考え千尋を欲しがっていたのかもしれません。

カオナシにモデルがいた?

名作アニメ「千と千尋の神隠し」に登場する謎に包まれた「カオナシ」独特の姿で印象に残ります。実は「カオナシ」にはモデルとなる人物が存在するとされています。「カオナシ」のモデルとされているのは、「借りぐらしのアリエッティ」や「思い出のマーニー」を手掛けた米林宏昌さんとされています。しかし、これはカオナシの映像を見た宮崎駿監督が「麻呂(米林宏昌)にそっくりじゃないか」と語った事で、いつの間にかモデルになっとされています。実際は、似ていただけでモデルではないようです。

カオナシはモブキャラだった?

名作アニメ「千と千尋の神隠し」に登場する謎に包まれた「カオナシ」実は元々、重要なキャラクターではありませんでした。当初は橋の上でハクの術で気配を消していた千尋が見えていて、通り過ぎるだけの存在のモブキャラであった。しかし、物語が進み、プロデューサーの鈴木敏夫さんの提案で、後に重要なキャラクターへと変貌しました。「カオナシ」に存在を与えたのは、プロデューサー鈴木敏夫さんでした。見事にモブキャラからの脱却に成功している。彼の助言がなければ、文字通り存在のないモブキャラであったのかもしれない。

カオナシと宮崎駿監督

名作アニメ「千と千尋の神隠し」に登場する謎多に包まれた「カオナシ」の正体については、数多くの視聴者が考察されています。本作品の監督で製作者である宮崎駿さんが「カオナシは誰の心にも存在する」と語っています。この事から「カオナシ」の正体は誰しもが持つ見えない心の闇、そして、心の奥底に秘めた怒りであり悲しみなのかもしれません。誰も心の闇は見えません。故に存在しているが己を殺している悲しい存在。それが誰の心にも存在する「カオナシ」の正体なのではないでしょうか?

カオナシの声優

名作アニメ「千と千尋の神隠し」に登場する「カオナシ」の声優について、「カオナシ」は言葉を持たず、言葉を話す者を取り込む事により言葉を代弁する事が出来る。ここでは、独特のセリフで「カオナシ」を演じた声優について紹介していきます。知られざる「カオナシ」の声優について見ていきましょう!

中村章男

名作アニメ「千と千尋の神隠し」に登場する謎に包まれた「カオナシ」の声優は、「中村章男」さんです。「中村章男」さんは1960年生まれの俳優で声優です。主に舞台で活躍されています。本作品である「千と千尋の神隠し」で「カオナシ」役を演じ独特の「アッ…」とか「エッ…」だけのセリフは当時、話題となりました。この短いセリフで喜怒哀楽を表現出来る素晴らしい演技力。みんな出来そうだが…実際はできてしまうのである。いや、出来ているように聞こえるだけだ。クイズ本物の「カオナシ」は誰だ!では正解する事は難しいであろう。まぁそんなクイズないのだが…。ないんかい!と思ってはいけないのである。

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名作アニメ「千と千尋の神隠し」の「カオナシ」謎に包まれた正体とは?まとめ

名作アニメ「千と千尋の神隠し」に登場する謎に包まれた「カオナシ」に正体を考察しました。「カオナシ」は宮崎駿監督が語ったように誰の心にも存在しているように思います。人間の見えない心の闇、そのものです。欲や嫉妬心、妬み、憧れなど形として表せないものを具現化したのが「カオナシ」の正体ではないか?己を持たず帰る場所もなくただ、さまようだけの悲しい存在。「カオナシ」は現代にはびこる心の闇そのものであるように思えてなりません。千尋という存在のおかげで「カオナシ」は優しさを知り銭婆のおかげで存在を与えれた。現実世界において、「カオナシ」のような人物が多くいて人知れず苦しんでいます。「カオナシ」は常に私達の心に住みついているのかもしれませんね。この「カオナシ」に注目して「千と千尋の神隠し」をご覧になってみてはいかがでしょうか?

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