名作映画「霊幻道士完結編最後の霊戦」あらすじネタバレと感想

ホラーとコメディが融合した斬新な名作映画といえば懐かしの「キョンシー」です。そのキョンシー映画の中でも今回は「霊幻道士シリーズ」の中でも個人的に最も面白いと思う名作映画「霊幻道士完結編最後の霊戦」についてを紹介していきます。この記事はネタバレも含んでいますので閲覧には注意が必要です。

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霊幻道士とは?

霊幻道士とは中国古来の伝説上の妖怪「キョンシー」をモチーフにしたカンフーアクションとホラーそして、コメディを取り入れたサモ・ハン・キンポー監督による作品です。「キョンシーホラー」や「ホラーコメディ」という新たなジャンルを作り、「幽幻道士」など、派生作品も生まれています。尚、サモ・ハン・キンポーは本作品である「霊幻道士完結編最後の霊戦」をもって製作から退いています。

霊幻道士完結編最後の霊戦の作品概要

霊幻道士完結編最後の霊戦は1989年に日本で公開された、「霊幻道士シリーズ」の4作品目にあたる映画です。監督はサモ・ハン・キンポーですが、本作品をもって「霊幻道士シリーズ」の製作から退いています。

そして、本作品である「霊幻道士完結編最後の霊戦」には「霊幻道士シリーズ」でお馴染みであった、ラム・チェンインが唯一出演されていない映画でもあります。

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霊幻道士完結編最後の霊戦あらすじネタバレ

名作映画「霊幻道士完結編最後の霊戦」あらすじを紹介していきます。ここではネタバレを含んでいますので閲覧注意が必要です。

山奥の師匠と弟子

人里離れた山奥で修行に励むポテト、ポテトの師匠はゴクウ道士です。師匠の為に川に飛び込み魚を捕ります。その様子を見たあんぱん和尚が無駄な殺生は止め逃がしてやれと告げます。

師匠と思い込んでいたポテトはいつもは川ごとかっさらえと言うのにとボヤキながら魚を逃がしてあげます。ふり返るとそこにいたのは隣に住むあんぱん和尚でした。

あんぱん和尚の紹介

あんぱん和尚はポテトと水汲みの勝負をします。ポテトは負けてしまいますが、あんぱん和尚は良い人を紹介すると言います。あんぱん和尚が紹介したい人が掃除をしていました。

ポテトは婆さんだろうと思いイタズラをしようとしますが、はずみで胸を揉んでしまいます。ふりかえるとポテトの想像していた女性ではなく美しい女性ティンティンでした。

怒ったティンティンはポテトにビンタをするが、怒りはおさまらず、見かねたあんぱん和尚が助けに入り、痛がるふりをしろと代わりにお仕置きをします。危うく腕を切り落とされる所で、ティンティンの怒りはおさまりました。

ゴクウ道士とキョンシー隊

真夜中の森の中でキョンシー隊を引き連れていいるゴクウ道士、道中歩き疲れたゴクウ道士は法術を使って楽をしようとカエルにお札を飲ませます。

法術は成功したものの、カエルが思いもよらぬ方向へと進みだし、慌ててカエルを追うもそこは同じカエルだらけでした。

慌てた所へ、キョンシー隊のキョンシーを連れ去ろうと前へ現れたのは美しい女性でした。ゴクウ道士はキョンシーを取り戻し対決し圧勝かと思いきや、美しい女性の誘惑につられてしまいます。が、ゴクウ道士は法術により本性を見破り退治します。美しかった女性は狐でした。

ゴクウ道士とあんぱん和尚

ポテトの師匠、ゴクウ道士が帰ってくるとあんぱん和尚に気付きます。食事に招待するも、ゴクウ道士とあんぱん和尚は互いに意地を張り合います。ポテトがまた始まったとその場を離れます。

2人はお互いにヒートアップしサボテンに突っ込んだり豆を飛ばしあったり最終的にはテーブルを破壊し、あんぱん和尚は怒って帰ってしまいます。

朝も早くからお経を唱えるあんぱん和尚、ゴクウ道士は幾重にも耳栓を重ねますが、眠れず、禁断の呪術を使用し、あんぱん和尚を操ります。操られたあんぱん和尚は急に踊りだしたり歯を抜いてしまったりします。

様子がおかしいあんぱん和尚を見たティンティンは呪術を解こうとし、針を刺し、ニンニクを使って呪術を解きます。

ゴクウ道士は呪術が解かれたとは気付かず再び法力を使いますが、後ろにいたのはあんぱん和尚とティンティンでした。逆に呪術をかけられたゴクウ道士はロケット花火にくくりつけられ飛ばされ壁に激突し、反省するのでした。

鶴道長と皇族

ある日、ゴクウ道士の後輩である鶴道長が餅米を別けてもらいにやってきます。豪華な黄金の棺をみたゴクウ道士は、キョンシー化する前に焼き払えと告げます。

しかし、皇族の血縁者である為に出来ないと言い太陽の光を浴びさせるよう助言します。餅米を使うことがなければといいのだがと言い別れます。

キョンシー化

突然降りだした雨に不穏な予感を感じるゴクウ道士、鶴道長を心配します。

一方で鶴道長は突然の雨に真っ先に黄金の棺をテントの中に入れようとしますが、皇族の重臣カラス丸により死人は後と一蹴されてしまいます。

鶴道長はキョンシー封じの墨が雨によって流れてしまったのを確認し早く棺を運ぶように指示します。棺を運んでいると雨が止みます。

雨が止んだかと思いきや雷鳴が鳴り響き黄金の棺に直撃します。運んでいた者は感電し、黄金の棺がゆっくりと動きだします。遂にキョンシー化してしまいます。

キョンシーvs鶴道長とその弟子達

キョンシー化を止める為、鶴道長は棺ごと封印しようと棺にロープを巻き付けますが、キョンシーとなり棺ごと吹き飛ばされます。鶴道長は弟子達に今度はキョンシーをロープで縛るよう指示します。

鶴道長の桃剣でキョンシーの胸を貫きますが、それでもキョンシーには効かずに鶴道長の弟子達は次々とキョンシーの犠牲になってしまいます。

キョンシーは殿下の元へ向かいます。殿下の側近の護衛達がキョンシーに立ち向かいます。奮戦虚しく護衛3人も犠牲になります。あまりのキョンシーの強さに鶴道長ですら太刀打ち出来ませんでした。

逃げ延びたカラス丸と殿下

外が騒がしいのに気付いたカラス丸が様子を見ると、そこにいたのは護衛達を襲うキョンシーでした。殿下は幼いながら勇猛果敢に短剣を持ちキョンシーに立ち向かいます。

しかし、キョンシーには全く効かず腕を捕まれ噛まれる寸前で助けに入ったのはカラス丸でした。カラス丸がキョンシーに噛まれそうになった所へ、鶴道長が捨て身の攻勢に出そます。

今のうちに逃げろと叫び、カラス丸と殿下は命からがら逃げ延びます。カラス丸と殿下が逃げ延びた先はあんぱん和尚の住む家でした。

命からがら逃げ延びたカラス丸と殿下は、あんぱん和尚に、保護されるも殿下はキョンシーの毒に侵されていました。騒ぎを聞き付けたゴクウ道士はあんぱん和尚と共にキョンシーの元へ向かいます。

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鶴道長の最期

ゴクウ道士とあんぱん和尚がキョンシーの元へ向かうと凄惨な現場でした。鶴道長が自らもキョンシーの毒に侵されながらもキョンシー化を防ぐ為の処置をしていました。

鶴道長は申し訳ない私の責任だと言うとキョンシー化が進み手遅れであることを悟っていた鶴道長は自ら命を絶ちます。

ポテトの仮病とカラス丸

一方で、殿下のキョンシー化の治療を行う、ティンティンは、殿下の看病をし離れ間際にキスをします。それをみたポテトはキスをしたいが為に仮病を使います。

フラフラと倒れこみます。今度は息が出来ないと言い出しティンティンに人工呼吸をせがみます。目をつぶったほうがいいと勝手に思い込んだポテトは目が見えないとわめきます。

仕方なくティンティンは布越しに人工呼吸を行います。それでもポテトはまだ息が出来ないと言っている所へカラス丸がやってきます。

私に任せてというと思いきり息を吸い込みポテトに人工呼吸をします。そうとは知らないポテトは調子に乗って繰り返します。

薄目を開くと心配そうに見つめるティンティンの姿がありました。驚いたポテトは人工呼吸されていたのがカラス丸だと気付き慌てて逃げ出します。

3人のキョンシーとカラス丸

キョンシーに噛まれるとどうなるのかとカラス丸がポテトに聞きます。ポテトは寒気がし始め爪が痒くなり歯がムズムズし、そこまでくると理性はなくなりキョンシーになると言います。

カラス丸の様子がおかしくなり始めた時に、外から何か聞こえたので様子を見に行くと、キョンシーに殺された護衛の3人でした。隠れていたポテト達に遅いかかったのカラス丸でした。

カラス丸もまたキョンシーに噛まれキョンシー化していたのでした。キョンシーと化したカラス丸と3人のキョンシーの戦い、ポテトは本棚でバリケードを作ります。

しばらくすると本棚の奥で物音がするので本棚を開けるキョンシーの顔が挟まっていました。簡単にバリケードを突破されてしまいます。

窮地に追いやられたポテトはキョンシーに偽装する奇抜な作戦でその場をしのぎ、3人のキョンシーとカラス丸との奇妙なやりとりがあった所で師匠達が帰ってきます。

師匠の救援と治療

師匠の救援により危機を脱したポテト達、カラス丸はポテトにあの世で添い遂げましょうと言い残しゴクウ道士により、葬られます。ポテトとティンティンをみた師匠達はキョンシー化を防ぐ為に治療を行います。

キョンシー来襲!

ティンティンが疲れて眠っている部屋に突如襲いかかってきたのはキョンシーでした。悲鳴を聞き付けたあんぱん和尚がキョンシーと対峙しキョンシーと戦います。

応援にきたゴクウ道士と共にキョンシーと戦い、ゴクウ道士がお札を貼り終わったと思いきやお札が効かず二枚重ねで貼りつけるとキョンシーには効きませんでした。

目を狙った作戦でキョンシーを追い込みますが、キョンシーを逃がしてしまいます。

水飴作戦とキョンシー

逃がしたキョンシーを追う、あんぱん和尚はポテト達を、安全な場所へ向かわせます。キョンシーからの襲撃を、避ける為にポテトは水飴を出し足止め作戦を考案します。

しばらくするとキョンシーがポテト達の元へ来ます。しかし、水飴作戦で足止めするはずでしたが、キョンシーは床下から襲撃してきました。

キョンシーから逃げようとしますが自分達が、仕掛けた水飴に足をとられてしまいますが、何とか逃げ出す事が出来たその時、応援に駆けつけた師匠達が飛び込みます。

師匠コンビvsキョンシー

師匠達が勢いよく飛び込みますが、師匠達もまた水飴により足止めされます。なんとか脱け出し戦います。

キョンシーの強さに圧倒され押されていましたが、ゴクウ道士は特大の剣を持ち挑みますが、簡単に折れてしまいます。劣勢の状態でゴクウ道士は法術の準備を始めます。

起死回生?!ゴクウ道士

ゴクウ道士が足を踏む度に、筋肉が盛り上がりムキムキの筋肉でキョンシーに挑みます。圧倒的な強さを見せつけるゴクウ道士。

キョンシーすらも怯え勝負はついたかに見えたが、茶碗の欠片を誤って踏んでしまったゴクウ道士。

すると、空気が抜けるようにみるみるうちに筋肉は萎み始め元に戻ってしまいました。焦ったゴクウ道士は慌てて足を踏み念力を込めますが、肝心の床が抜け足を挟んでしまいます。

最後の決戦!

呆気なく吹き飛ばされるゴクウ道士、ポテトが何気なく呟いた内臓にヒントを得たゴクウ道士はキョンシーを全員で抑え込み毒を飲ませマムシを飲ませます。内部から破壊する事を思い付いたのでした。その作戦は効をそうしキョンシーを倒す事ができました。

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登場人物と声優

本作品である「霊幻道士完結編最後の霊戦」に登場する主要人物を紹介していきます。併せて声優も紹介します。

ゴクウ道士/(青野武)

あんぱん和尚の隣に住んでいる道士でポテトの師匠です。あんぱん和尚とは犬猿の仲で会うたびに揉めています。短気でわがままで負けず嫌いな性格でケチです。しかし、法術は一流で優秀な道士です。

青野武

青野武さんは1936年生まれで声優、俳優、ナレータです。数多くの作品に出演し、悪役や老人を演じる機会が多くあり、「悪役や様々な感情を演じられる役は演じていて面白い」と発言しています。

また、ウルトラマンのサラブ星人を演じた際は、キャラの特徴をつかむために実際に着ぐるみの中に入って演技したエピソードを持っています。

アドリブを入れることが多く、「勇者ガオガイガー」の監督が「青野さんならこんな言い回しをするだろう」と考え、イントネーションを工夫することでしか対抗できなかったという程アドリブの天才です。

2012年に惜しまれつつこの世を去りました。また、2013年に第7回声優アワード「特別功労賞」を受賞されています。

あんぱん和尚/(増岡弘)

ゴクウ道士の隣に住んでいる僧侶でティンティンの師匠です。ゴクウ道士とは犬猿の仲です。ゴクウ道士に呪術をかけられたりしますが、それを解く方法や体術など会得しておりキョンシーに対する知識も豊富です。

増岡弘

増岡弘さんは1936年生まれで声優、ナレータで俳優でもあります。声優として長年活躍し国民的アニメ「サザエさん」のマスオや「アンパンマン」のジャムおじさんで知られています。

舞台などにも出演され、東京アニメーター学院で声優科の講師も務めており、自然団法人「みそひともんちゃく」の代表でもあります。

2019年8月、高齢を考慮し、長年演じた「サザエさん」のフグ田マスオ役と「それいけ!アパンマン」のジャムおじさん役をそれぞれ卒業しました。

ポテト/(水島裕)

ポテトはゴクウ道士の弟子で住み込みで修行をしています。ゴクウ道士の雑用やキョンシーの世話をしています。体術にも長けており、法術も少しは使えます。あんぱん和尚の弟子ティンティンの事が好き。

水島裕

水島裕さんは1956年生まれの声優、タレント、俳優等マルチに活躍されています。「愛の戦士レインボーマン」の主題歌を歌いデビューします。

その後、親しみやすいキャラクターが受け声優やタレントとして人気を集めます。当時のニックネームは「ひょうきんポンポン」です。数多くの作品に出演されており現在もマルチに活躍されています。

ティンティン/(渕崎ゆり子)

あんぱん和尚の弟子で気の強い女の子です。普段は優しいが1度怒らすとあんぱん和尚でも止められない程、気性の荒い一面を持っています。

渕崎ゆり子

渕崎ゆり子さんは1968年生まれの声優で舞台女優です。10歳から子役として活動し、1984年にアニメの声優としてデビューします。

また、1990年に放送されていたNHK教育テレビ「はてなサイエンス」にお姉さん役でレギュラー出演されていました。

イベントで15年前の台詞を振られた際は即興で完璧に返して大地丙太郎監督を感激させました。数多くの作品に出演し現在も活躍されています。

鶴道長/(西村知道)

皇族専属の道士でゴクウ道士の後輩です。皇室の縁者を都に搬送する為に弟子を連れて同行しています。

本来ならば火葬しなければならないが火葬を禁じた皇帝の命により、仕方なく黄金の棺に封印をし搬送していました。

キョンシーの封印を解いてしまいキョンシーと戦うもキョンシーに噛まれてしまいます。責任を感じ自らの命を絶ちます。

西村知道

西村知道さんは1946年生まれの声優、俳優、そしてナレーターです。1974年に「ゼロテスター」のアナウンサーとしてデビューし、以後、数多くの作品に出演されています。

日本ナレーション演技研究所で講師の経験があり、教え子に鳥海浩輔がいます。経験豊富でどんな役でもこなします。現在も多くの作品に出演し活躍されています。

カラス丸

殿下の側近でおネエ系です。鶴道長の意見を無視しキョンシーの封印を解く原因を作ってしまいます。キョンシーに襲われた際は殿下を守るなど男らしい1面を持っています。キョンシー化した後もポテトを気に入りいます。最期はゴクウ道士により倒されました。

殿下

後にキョンシーとなる皇族の縁者の甥っ子です。黄金の棺を搬送する隊の代表として参列していました。キョンシーとなった叔父に立ち向かうなど勇気があります。

キョンシー

皇族の血縁者で殿下の叔父です。火葬を許されず鶴道長の苦肉の策により、黄金の棺に封印を施されていました。しかし、突然の雨で封印が解け落雷によりキョンシーとして覚醒してしまいます。お札が効かず剣による攻撃等も通用しない強さを持っています。

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霊幻道士完結編最後の霊戦のみ登場

本作品である「霊幻道士完結編最後の霊戦」のみ登場するアイテムを紹介していきます。

金色の剣

金色の剣は霊幻道士シリーズの中で本作品のみ登場します。小型の物から身の丈程もある巨大な物もあります。

銭眼鏡

銭眼鏡は霊幻道士シリーズの中でも本作品のみ登場します。銭を清め赤い紐で結び眼鏡にしたものです。使用すると妖怪の本性が見え霊力による光線も放てます。

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霊幻道士完結編最後の霊戦まとめと感想

いかがでしたか?名作映画「霊幻道士完結編最後の霊戦」は、霊幻道士シリーズでお馴染みのラム・チェインが登場しない唯一の作品で残念ではあるが、コメディ色が強く楽しめる内容になっています。個人的には「霊幻道士シリーズ」で1番面白い作品だと思います。特に声優の青野武さんのアドリブは神がかっており、それに応える増岡達は流石一流のプロといえる作品でもあります。吹き替え版も注目し是非、一度ご覧になってはいかがでしょうか?

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